3年間で1000冊以上購入!? 本好きな子どもの親が「本を読みなさい」と言う代わりにやったこと
ある土曜日の朝、気が付くと早起きした娘がソファーに座ってお気に入りの本を読んでいる。そんな我が家の娘は現在8歳。 読んでいる本は日によって違いますが、ことわざの本から鉱石の図鑑、ゲームの攻略本や昔読んでいた絵本まで、様々なジャンルに親しめるようになってきました。 子どもが年間1,000冊以上の本を読むようになった、家庭内の「ある仕掛け」とは? 最初から本がすごく好きだったわけではない娘。8年間の我が家の読書環境の変化や工夫、また娘の本との向き合い方が変わった転機も含めて振り返ります。
読み聞かせには意外と力を入れてなかった
本が好きというと「読み聞かせはたくさんされていましたか?」とよくご質問いただくんですが、我が家はそうでもないです。娘と毎日外で遊び回って体力を使い果たしていた私は、夜に2、3冊読むのが精一杯。1冊目の絵本の途中で寝落ちなんてこともありました。 今でこそ2000冊ほどの蔵書がありますが、0歳の時は10~20冊くらい。3歳でやっと50冊くらいだったと思います。それを表紙を前にして壁に立てかけておいたり、オープンラックに並べたりしていました。 心がけていたのは、 ・娘が「読んで」と持ってきたらすぐその場で読むそして ・アンコールの限り読み続ける これだけでした。娘のお気に入りの本を1冊でも作れればいいや。 そのくらい緩く始まった我が家の読書でした。
転機は2歳半、「自分で読みたい」という気持ちが芽生えた!
0歳の時は私が選んだ絵本を並べていましたが1歳になって歩けるようになると、本屋さんによく一緒に行って、娘が選んだ本を購入するようになりました。 その時に気を付けていたのは2点。 ・娘の選んだ本は1冊必ず買う ・本屋には娘の好きなだけ滞在する 選んだものは買ってもらえる。これだけで娘は本屋が大好きになりました。 まず、1歳ごろから週に1回以上は本屋巡りをして、娘のお気に入りの本屋探しから開始。1番娘が楽しそうに本を選んでいた本屋さんをメインに決め、そこに行くたびに「今日の1冊はどれにしようか?」とふたりで時間をかけて選ぶのが本当に幸せでした。 2歳前後で娘が生まれて初めてハマったのがノンタンシリーズ。1冊ずつ買って帰るのが習慣になりました。 2歳半くらいだったと思うのですが、ある日私が洗濯を干していると、娘のノンタンの朗読が聞こえてきたんです。驚いて振り返ると、「ママ~聞いててね、ノンタン読んであげるね~」とにっこり笑って、自分の横に持ってきて積み上げているノンタンシリーズを次から次へと暗唱し始めたんです。 字は読めませんから全て覚えてしゃべっているのですが、その娘の嬉しそうな顔が今でも瞼に焼き付いて離れません。「本を自分で読みたい」という気持ちが現れたのを見た瞬間でした。