「極めて残虐で執拗な行為」 男性が殺害され車など奪われた事件 28歳男に無期懲役求刑 三重・鈴鹿市
今年1月の鈴鹿・強盗殺人事件で被告に無期懲役を求刑=津地方裁判所(三重テレビ放送)
三重県鈴鹿市内のアパートで今年1月、当時77歳の男性が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判が5日、津地方裁判所で開かれ、検察側は無期懲役を求刑しました。 起訴状などによりますと、美崎芳一被告(28)は今年1月、鈴鹿市内のアパートの一室で、この部屋に住む近藤康夫さん(当時77)の部屋に侵入し首を絞めて殺害した上、近藤さんの軽乗用車と現金2万5000円を奪った強盗殺人などの罪に問われています。 津地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、検察側は「極めて残虐で執拗な行為」とした上で、「かけがえのない命を奪い、金を得ようとした動機は極めて卑劣。大麻を購入する目的も含まれており、身勝手極まりない」などとして、無期懲役を求刑しました。 一方、弁護側は「金を脅し取ろうとしてとっさに首を締めたもので、殺害は突発的で計画的ではなかった。一連の犯行を認め反省している」などとして有期刑を求めました。 判決は18日に言い渡されます。