個人投資家テスタ氏が、「集中力のピーク」を持ってくる「ある時間帯」
「運が良い人」の秘密は「習慣」にあった――第一線で活躍する各界の著名人たちが、実践してきた「とっておき」を明かす。 【マンガ】「長者番付1位」になった「会社員」の「スゴすぎる投資術」の全容 テスタ(投資家) Tesuta 兵庫県生まれ。'05年に投資を始め専業トレーダーに。初期はデイトレード、'16年からは中長期投資を中心にしている。'24年2月には総利益100億円を達成
株式投資で勝つには
私は「株式投資で勝つ」ことに重点を置いて生活しています。 '05年頃から株式投資を開始し、資産を増やしてきました。自分のルーティンを守ることで、19年連続でプラスの結果を出し、'24年2月には総利益100億円を達成しました。 意識しているのは、朝9時に集中力のピークを持ってくることです。というのも、東京証券取引所の取引時間は9時から始まり、昼休憩を挟んで15時30分に終わりますが、最も値動きが激しいのが、9時~10時の1時間だからです。
朝の投資行動は前日夜に決める
集中力が必要な朝の1時間に向けて、朝起きてからの行動は完璧に決まっています。 まず、8時20分に起きて顔を洗い、冷蔵庫で冷やしている缶のカフェオレを飲みます。 このとき、すでに頭の中は相場のことでいっぱい。8時40分くらいにパソコンを立ち上げ、株式市場が開く9時まで、準備を整えます。 投資家の友人のなかには、7時くらいには起きて、9時までに脳を完全に目覚めさせている人もいるのですが、私は夜型の人間で、実は早起きが苦手……。 試しに7時に起きてみたこともあるのですが、9時までずっと眠たいだけで逆効果でした。むしろギリギリにガバっと起きて、一気に集中力を高める方が私に合っていました。 また、朝一番の投資行動は、あらかじめ前日の夜から決めています。寝る前に、次の日の相場に関する情報をチェック。 その内容をもとに、翌朝どのような投資をするのかを考えながら眠るようにしているのです。
シミレーションをしながら眠りにつく
この銘柄は、おそらくこういう値動きをするだろう、もしあの銘柄が下がりそうだったら、売らなければならない―そんなことを頭の中でぐるぐるシミュレーションしながら眠りにつく。 そうすると、目覚めたときに、一番新しい記憶が相場に関する情報になり、すんなりと相場に入っていけるのです。 株式市場が閉じる15時30分を過ぎると、ようやく食事の時間になります。株式市場が動いているあいだは、集中力を切らしてはいけません。 そのため、朝食も昼食も抜く。夜に会食があれば、夜にもう1食食べることもありますが、普段は1日1食ですね。 食事が済むと、今度は復習の時間になります。その日の取引を見返して、改善点はないかを確認します。なにか見落としがないかを入念に精査する。 さらに夜にはアメリカの株式市場も開き、様々なニュースが飛び込んできますから、それらをもとに、翌日に備えます。 こうしたルーティンを20年にわたって続けたことで結果が出ていると自負しています。 「週刊現代」2024年12月28・2025年1月4日号より ……・・ 【もっと読む】投資の世界でいよいよ「トランプ2.0」が始まった…!これから有望な「米国株5銘柄」を実名公開
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