【解説】誰もが避けたい渋滞… GW後半戦スタート前に知っておきたい “渋滞の原因”とそれを回避する“時短術”とは?
いよいよ2024年GWの後半戦がスタート。 各地でさらなる人出が予想されていますが、そうなると起こるのが渋滞。誰もが避けたい連休中の渋滞を少しでも解消する方法はあるのでしょうか? 【写真10枚】渋滞の原因と回避術を解説 画像を見る そもそも渋滞とは、1kmあたり25台以上の車列ができることです。 理論上、車間距離が40mあれば渋滞は起きないのですが、間にどうしても車が入り込んでしまうので、現実的ではありません。 “渋滞学の第一人者”の東京大学・西成活裕教授が監修した渋滞の発生状況を再現した実験映像では、 12台の車が連なって進みます。 先頭の車がほんの少し減速すると、後続車もつられて減速。 そのまま減速が連鎖し、最終的に一番後ろの車は止まってしまいました。 こうして、渋滞は簡単に発生してしまうのです。
渋滞が発生しやすい場所とは…
西成教授によると、渋滞が発生しやすい場所は、ブレーキが関係する上り坂、トンネル、合流です。 1台が減速するだけで渋滞する可能性があるというのです。 実際に、2023年の8月東名高速で約30㎞の渋滞が発生したのですが、これはわずか1台の急な車線変更が原因でした。後続車が次々とブレーキを踏むことにより長距離渋滞になってしまったケースです。 さらに、NEXCO中日本によると最近の渋滞には傾向があるといいます。 ① 安全・燃費に配慮し、速度をそれほど上げずに運転するというドライバーの変化 ② 車間距離をより守る自動運転機能搭載車など、車の技術発達 これらにより、後続車が減速し、想定外のところで渋滞が発生するケースが増えています。 さらにGWの渋滞の原因の一つが、休みの日にしか運転しない「ホリデードライバー」にあるといいます。 西成教授によると、普段から運転している人は、約3台先まで見て運転していますが、運転に慣れていないホリデードライバーは、1台前の車だけを見て運転しているので、流れに乗った運転ができなく渋滞を引き起こしてしまうそうです。 そこで、渋滞の原因を知った上で、GWに出かける際に目的地まで早く着くための渋滞回避術とは?