スーパーの看板内に1年住んでいた女性が発見される…PCもコーヒーマシンも完備、あだ名は「屋根忍者」
米国ミシガン州のスーパーマーケットの看板の中で、34歳の女性が1年間暮らしていたことが明らかになった。 【動画】女性が住んでいた看板の様子を収めた映像 看板内には十分に横になって寝られるほどスペースがあったほか、女性は内部に机やパソコンなどを持ち込み、自宅のような環境を整えていた。「屋根忍者」というニックネームで地元住民の間で話題になっていたが、店に発見され、退去することとなった。 女性が住んでいたのは、米中部を中心に展開するスーパーマーケット・チェーン「ファミリー・フェアー」のミッドランドの店舗だ。食料品や日用品などを取りそろえる、地域密着型のチェーンとして知られる。 問題の看板は店舗屋上に設けられた、三角形の屋根状の大型のものだった。ニューヨーク・タイムズ紙によると、看板の内部の空間は、長さ約3~4.5m、幅約1.5m、高さ約1.8~2.4mほどだった。 女性は侵入方法を明かさなかったが、看板にはドアが付いているものの、屋上から看板内部に出入りできる構造だった模様だ。
デスクにコーヒーメーカーまで…自宅のように環境整備
看板の床には床材が敷かれ、小さなデスクとコーヒーメーカー、そしてコンピュータまで持ち込んでいたという。ほか、プリンター、食品棚、雑貨、衣類、寝具、ビタミン剤、観葉植物、ナイフなどが看板から発見された。まるで自分の家のように看板内をアレンジしていたようだ。 米フォックス・ニュースによると、発見されたきっかけは、4月23日の店の工事だった。工事作業員が店舗に赴いたところ、本来そこにあるはずのない延長コードが看板内へと延びていた。工事業者が店員に告げ、店が警察に通報したことで警官が現場に駆けつけたという。 全米日刊紙のUSAトゥデイは、警官と女性とのやりとりを公開している。警官が女性にドアを開けるよう求めたところ、女性はすぐに出る準備をすると答えた。 女性は衣服や持ち物まとめるため24時間が必要だと繰り返し訴えたが、警官は穏やかなトーンながら、それを拒否している。警官に促され、女性は看板から退去した。