今までの防犯意識では補えない部分も

「ニュースになっても我が家は大丈夫」と思わないことが大事。photo/iStock

防犯というと、従来の防犯対策で語られがちだが、闇バイトや凶悪強盗への防犯対策は別物として、考えた方がいいと古山さんは言う。具体的に実践したい、今すぐにでも出来る3つのこと、を教えていただいた。 1)犯人が家に侵入するまでの時間を稼ぐこと 2)事前に逃げ道を確保しておくこと。 そして、万が一、犯人と鉢合わせをしたら、その時は抵抗しないこと 3)自分の情報を必要以上に外に出さないこと 「この3つは、大きなお金をかけずとも始められます。もちろん、従来の防犯対策も必要なことですが、それだけでは防ぎきれない部分があることをまず認識してほしいと感じています。日本は今まで比較的治安もよく、うちは大丈夫、そんなこと起きるはずがない、と思っている方が多くいらっしゃいます。 今回、事件が続き、危機意識を持たれている方が増えていますが、それでも“まさか入られることはないだろう”と考えている方もいらっしゃいます。でも、状況は大きく変化しています。どんな家でも侵入されないとは言い切れない。そこで、まずはこの3つの事柄をまず最低限やってみてほしいと思います」(古山さん) 後編では、この3つの項目の対策を具体的に、また、現在問い合わせが増えているというセコムのセキュリティサービスとは一体どういうものなのか、引き続き古山さんにお話を伺う。