トヨタはモリゾウ? 日産はGT-R? ホンダは?? スバルは??? 10年前の読者500人が思い描いた国内メーカー8社のイメージ
【日産の2013年のイメージ】絶対の存在、GT-Rをゴーン社長が上回る
今回のイメージ調査でもカルロス・ゴーン、GT-R、スカイラインの上位3つは不動。 ただし、GT-Rとゴーン社長の順番は入れ替わっている。これはどういうことだろう? ひとつはGT-Rの登場から丸5年以上経過し、フレッシュな印象を持たれなくなったことが大きい。 また、期待された昨年のマイナーチェンジでは大きな変更がなく、最高出力も変わらなかったということもあるのかもしれない。いずれにしても日産といえばGT-Rがテッパンだったから、今回は大きな変化といえそうだ。 またスカイラインは3位にランクしているが、2010年の調査では19%だったのに今回は11.3%と相対的に落ちている。今年登場するといわれる新型を見た後、この数字は上がるのか?下がるのか?興味深いところだ。 そのいっぽうで「デザイン」を挙げた人が9.7%と10%近くいることは興味深い。 昨年誕生したクルマはラティオ、シルフィ、ノートと比較的地味なクルマが多かったが、それでもデザインを挙げた読者が多いということは、定評になったということだろう。ジュークあたりの個性の強さが、日産車のイメージを向上させているのだろう。 本来ならばリーフがトップ3に入らなければいけないのだろうが、8.1%にとどまる。あまり売れていないという要素はあるが、トヨタの1番がハイブリッドであるのとは好対照だ。EVを普及させるには何が必要なのか?日産のイメージ調査で5番目になるようではいけないだろう。 日産の昨年の国内販売台数は11.6%伸ばしているが、シェアは逆に1.8ポイント落としている。そのことに関係しているかわからないが、いくつかの意見には「平凡」や「つまらない」という意見が見られた。 潜在的な日産ファンは多いからそんな意見も出るのだと思うが、新しい日産をイメージできる何かを読者は待っていると思う。
【ホンダの2013年のイメージ】タイプRよりもVTECが上位となった意味
ホンダのイメージのトップは何かといえば、相変わらずVTECだ。ホンダファンにとってのVTECはNSXを頂点とするDOHC VTECであろうし、具体的には、CR-Xやシビックに搭載されたB16AやインテグラタイプRに搭載されたB18Cがイメージされているはずだ。 ホンダのエンジンは軽自動車以外なんらかのVTEC技術が投入されているが、もっとホットなVTECが欲しいという期待の声なのではないだろうか? そのことは2010年に21%を占め、1位だったタイプRという声が圏外に去ったことの裏返しといえるかもしれない。 当時はシビックタイプR(4ドア)の販売中止が決まったタイミングでもあったから、従来から不動の一番であったF1を超える答えになったのだろう。その後、その声に応えるカタチでイギリスからシビックタイプRユーロが限定販売のカタチで輸入されたが、大きな反響を呼ぶまでにはいたらなかった。 つまり、タイプRにこだわらないが、ホンダにふさわしいエンジンが欲しい、それがVTECということなのだろう。 2位はフィット。2010年は7位だったが、今回は2位に躍進。2010年にはラインアップされていなかったハイブリッドの存在が大きい。ハイブリッドの追加でフィットが時代をリードするメジャーな存在になったことは否定できない。 ベストカー読者だったら、NSXやビートという声がもっとあるかと思ったが、そうでもないのは意外。軽自動車に舵を切ったホンダに対して読者は冷めた対応なのかもしれない。 3位はF1。これは小林可夢偉が日本GPで3位に入りながらシートを失わざるを得なくなったことで、F1に目がいったことと、やっぱりホンダがF1をやらなきゃドライバーは育たないということが一体となった3位であろう。 4位は昨年なんと前年比157%となり、現在のホンダを引っぱる軽自動車だ。最後に少数意見だが過渡期という意見があり、言い得て妙だ。