ジャニー氏による性加害問題 “補償の舞台裏”を取材 東山紀之社長「生前になぜ止められなかったのか」【報道の日2024】
──どういう聞き取りを行っている? 「僕らも知らないです。知ってはいけないので」 ──補償金額はどう決定? 「そこも僕らは知らないです」 補償額の具体的な算定基準は明かされていません。 救済委員会によれば、「被害者から公開しないよう要望されている」、「基準が公になると模倣される可能性もある」から、としています。 2024年12月27日までに▼補償申告者1011人。そのうち▼補償金が支払われたのは533人、▼補償しないとされた人は216人です。(236人とは連絡がとれず、11人が手続き中) 膳場キャスター 「補償しない判断はどういうときに?」 SMILE-UP. 東山 社長 「あまりにも確からしさがないと、先生(補償に関わる弁護士)たちが判断したということだと思う」 膳場キャスター 「取りこぼされている人もいるのではないですか」 SMILE-UP. 東山 社長 「記憶が少しでもあって、資料と照らし合わせたときに確からしさがあれば」 膳場キャスター 「新たな証拠・証言が出てきたら、対応は変わっていく可能性も?」 SMILE-UP. 東山 社長 「もちろんそうです。その確からしさがあれば、僕らは拒否は基本的にはしません」 ■Jr.の管理は主にジャニー氏が行う「スタッフもJr.にタッチさせない空気」 とりわけ被害が多かったのは、ジャニーズJr.。デビュー前にバックダンサーをする 子どもたちです。 Jr.の管理を主にジャニー氏が行っていたため、在籍がきちんと記録されておらず、補償の判断をさらに難しくしていました。 当時Jr.に関わっていたスタッフはほとんどが事務所を辞めており、申告者の在籍確認には元Jr.も協力していました。 元ジャニーズJr. A氏 「(Jr.は)基本的にジャニー氏の管轄。事務所のスタッフも基本的にJr.にタッチさせない空気があった」 芸能界のトップに君臨した人物の、裏の顔。Jr.から見れば、ジャニー氏はデビューを決める絶対的な権力者でした。