アクセンチュア流「Copilot×Word」活用術、タイパ抜群の文書作成方法とは?
ファイルから文書のドラフトを作成
ここからはWordのCopilotを活用する具体的なシーンを紹介しよう。 Copilotで新規文書のドラフトを作成する方法を説明する。簡単な指示でもドラフトを作成することができるが、想定しているようなドラフトができることは少ない。 ドラフトの質を上げるためにはできる限り多くの情報をCopilotに与える必要がある。WordのCopilotではSharePointやOneDriveに格納されており自身にアクセス権限のある、拡張子が「.docx」「.pptx」「.pdf」のファイルを追加情報として与えることができる。また、該当する会議のメモや関連するメールも使うことができる。 ここでは提案資料(.pptx)と訪問時のフィードバックメモ(.docx)の情報をインプットするファイルとして使い、Copilotに営業報告書のドラフトを作成してもらった例を紹介する。 下図はインプットに使用したファイルと第2回で紹介したプロンプトテクニックを活用して、Copilotに指示を出したプロンプトである。 ※現時点では参照するファイルは3つまで使用が可能 ●サンプルプロンプトあなたはベテランの営業マンです。 M社に生産管理ソリューション「XXX」の営業訪問をした際の提案資料と#訪問のフィードバックメモを元に営業報告書を作成してください。 #提案資料 20241113_製造業M社向け生産管理ソリューション「XXX」のご提案.pptx #訪問のフィードバックメモ 20241113_M社「XXX」の訪問フィードバックメモ.docx このプロンプトをCopilotに与えると、下図のようなドラフトが作成された。与えた2つの文書をまとめて報告書を作成したことがわかる。 今回は自身にアクセス権限のあるファイルをインプットとした例を紹介した。他にも追加情報として会議のメモや関連するメールを取得する機能が使えるため、簡単に議事録が作成できるため議事録作成のような定型作業は必要なくなっていくだろう。 また、過去の文書をインプットさせて同じ項目で新たな文書を作るよう指示を与えることもできる。工夫次第で作りたい文書に近いものを作りやすくなり、さまざまなことができるためぜひ試していただきたい。