第159回直木賞受賞会見(全文)島本理生さん「今回は完全に恋愛は切り離そう」
日本文学振興会は18日夜、第159回芥川賞・直木賞(2018年上半期)受賞作を発表した。 芥川賞は、俳優や劇作家として活動する松尾スズキさんの「もう『はい』としか言えない」など5作、直木賞は、ベストセラー作家、湊かなえさんの「未来」など6作が候補になっている。同日午後5時から築地の料亭で選考会が開かれ、受賞作が決まり次第、発表された。 ノミネート作品は以下の通り。 【直木賞候補作品】 ・上田早夕里(うえだ・さゆり)「破滅の王」(双葉社) ・木下昌輝(きのした・まさき)「宇喜多の楽土」(文藝春秋) ・窪美澄(くぼ・みすみ)「じっと手を見る」(幻冬舎) ・島本理生(しまもと・りお)「ファーストラヴ」(文藝春秋) ・本城雅人(ほんじょう・まさと)「傍流の記者」(新潮社) ・湊かなえ(みなと・かなえ)「未来」(双葉社) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】松尾スズキさんら候補 「芥川賞・直木賞」発表」に対応しております。
受賞の第一声
司会:では島本さん、ご受賞の第一声をお願いいたします。 島本:正直ほっとしました。今、デビュー18年目で、芥川賞候補4回、直木賞候補2回と、18年間折に触れて待った18年間だったので、すごくほっとしたというのが正直なところです。 司会:では質疑応答に移りたいと思います。ご質問のある方、挙手をお願いいたします。では奥の眼鏡の。
18年来の悲願、友人、家族からはどんな言葉を掛けられたのか
日本テレビ:日本テレビ『ZIP!』という番組を担当しています、平松と申します。このたびはおめでとうございます。 島本:ありがとうございます。 日本テレビ:18年来の悲願ということだったんですが、つい先ほど受賞が決まって、ご友人、そしてご家族からはどんな言葉を掛けられましたか。もう何かメッセージとか確認しましたか。 島本:そうですね。夫や、あと作家の友達や、昔からの学生時代の友人なんかもおめでとうっていうふうにメッセージをくれていて、まだちょっとばたばたしていて返事は返せていなかったんですけど、みんな喜んでくれたのがうれしいです。 日本テレビ:小学生のお子さんもいらっしゃるということですが、忙しい子育ての時間の合間を縫って、どんなときに執筆活動をされているんですか。 島本:でも本当に執筆活動をすごく精力的に続けてられるのは夫のおかげで、夫が本当にご飯を作ってくれたり、私が留守の間は息子の面倒を見てくれたり、本当に育児に協力してくれているおかげだと思います。 日本テレビ:ちなみに旦那さんの、一番の好きな料理はなんですか。 島本:なんだろう。カレーですかね。 日本テレビ:そうなんですね。最後に1問だけ。執筆活動するに当たって、お子さんがいて良かったなとか、助けられたなと思った点っていうのはありますか。 島本:本当に子供が生まれてから視野が広くなったというふうに思います。やっぱりそれまではどこか自分1人のために書いているところがあったんですけど、より、家族を支えるっていうふうに言ってしまったらちょっと大き過ぎるかもしれないんですけど、やっぱりそういうことも意識するようになりました。 日本テレビ:ありがとうございます。 司会:ほかにご質問のある方。どうぞ。