アウェーの洗礼乗り越えた!森保ジャパン、8大会連続W杯王手 小川航基2発で代表通算9戦9発、エース候補に名乗り
【アモイ(中国)19日=西垣戸理大】国際サッカー連盟(FIFA)ランキング15位の日本は、同92位の中国に3-1で快勝した。前半39分にFW小川航基(27)=NECナイメヘン=が先制ゴール。後半9分にも追加点を奪った。FW上田綺世(26)=フェイエノールト=が負傷で選外の中、エース候補に名乗り。C組首位の日本は5勝1分けで勝ち点を16に伸ばし、早ければ来年3月20日の次戦・バーレーン戦(埼玉)で8大会連続となるW杯出場が決まる。 スタンドが真っ赤に染まったスタジアム。4万5336人が集結し、15日のインドネシア戦に続いて完全アウェーの中、中国サポーターをFW小川が黙らせた。前半39分に得意なヘディングで先制弾だ。 「非常に苦しい時間帯が続いたので、先制点が鍵になると思っていた。先制点が取れたのはすごく大きかったと思う」 〝文句なし〟のゴールだった。15日のインドネシア戦では先制点を奪ったかに思われたが、記録はオウンゴールで悔しい思いをした。この日はMF久保の左CKを頭で合わせてゴール左へ突き刺すと、1点差に詰め寄られた後半9分に再び頭で追加点。代表通算9戦9発で、最終予選4得点目はチーム最多となった。 最終予選では10月までFW上田が全試合に先発。同じ東京五輪世代のライバルだが、今回は上田が負傷で招集外。チャンスが巡ってきた。 2023年にオランダに移籍し、「タフさ」を学んだ。「NECでは僕が日本人初(の所属)だと思う。選手も『ジャパニーズ、どんなもんじゃ』って感じだった」。周囲の目やプレッシャーを力に変え、移籍1年目にリーグ戦31試合11得点と結果につなげた。 かねて「僕が一番点を取れると思っている」と豪語していた小川。報道陣から「上田と2人でチームをけん引することが理想か」と問われても、「理想なのは僕がストライカーになること」と言い切る。ビッグマウスに映ることもあるが、あえて言葉にすることで自らを奮い立たせてきた。 年内最後の試合で日本は22年12月から続く連続試合得点を「27」に伸ばし、歴代最長を更新。23年から2年連続で無得点なしを達成した。来年3月20日にホームで行われる次戦・バーレーン戦に勝てば8大会連続のW杯出場が決定。引き分けでも他チームの結果次第では決まる可能性がある。