鉄道の「自動改札機」はどのように進化したのか 97年の歴史と未来の姿
顔認証改札も実用化
2020年代に入ると、大手の鉄道を中心にクレジットカードでも“タッチ&ゴー”ができる自動改札機がお目見えした。普及すると交通系ICカードを脅かす存在になりそうだ。 究極の自動改札機は顔認証システムで、あらかじめ顔を登録すると、自動改札機が容易に通過できるもの。きっぷの投入、交通系ICカードの読み取り部にタッチする必要がなく、“手ぶらの改札”といえる。2024年6月15日(土曜日)に山万で初めて実用化された。あわせて乗車券も磁気券からQRコードに切り替えた。自前の住宅地にアクセスする鉄道なので、エリアが小さく、導入しやすいのだろう。
未来の自動改札機はこうなる
2023年11月8日(水曜日)から11月10日(金曜日)まで開催された第8回鉄道技術展(2年おきに開催)で、日本信号は“未来の自動改札機”を展示した。 1つ目は、ガラス張りでオシャレな交通系ICカード専用機。2つ目は交通系ICカード、クレジットカード、QRコード乗車券、顔認証の4つに対応したマルチ認証改札機である。 特にマルチ認証改札機は、磁気券の投入を除き、あらゆるシーンに対応できるのがウリ。山万の顔認証改札機は利用客が限定されることから、大都市にはうってつけであろう。 (岸田法眼)
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