純日本チーム「スーパーアグリ」が復活 新カテゴリ「フォーミュラE」とは?
2012年8月27日に国際自動車連盟(FIA)がシリーズ設立を発表し、「FIA フォーミュラE選手権(FIA Formula E Championship)」として2014年9月より開催が予定されている新機軸のレースがあります。このフォーミュラEに、鈴木亜久里が率いるあの「スーパーアグリ」が参戦することになりました。来年のシーズン開幕を前に、フォーミュラEとはどのようなものか、そして現在の状況などをおさらいしておきましょう。
開催スケジュールとパーツ供給元
フォーミュラEとは、従来のような化石燃料ではなく、電気エネルギーのみを動力源にして競われるフォーミュラーカテゴリのレースです。電気自動車の最高峰を決めるレースともいえるでしょう。最初のシーズンは2014年9月から2015年6月の期間で全10レースを開催予定。現在の暫定スケジュールは表の通りです。 9月にドイツのフランクフルトで開催された「フランクフルトモーターショー2013」では、フォーミュラEで使われるマシン「Spark-Renault SRT_01E」が初披露されました。最初のシーズンは実質上、同マシンによるワンメイクレースとなりますが、翌シーズンからは各チームによる改良や独自開発のマシン投入が許可される予定です。 フォーミュラEの公式サイトによると、Spark-Renault SRT_01Eのパーツ供給元は、カーボンとアルミ素材を用いたシャシー部分がダラーラ製、パワートレインがマクラーレン・エリクトリック・システム製、バッテリーがウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング製、ギアボックスがヒューランド製となっています。マグネシウム素材のホイールはO.Z.レーシング製、タイヤはミシュラン製の18インチで、ウェットとドライの両方に対応した全天候型です。 サイズについては最大全長5000mm/全幅1800mm/全高1250mmで、最小トレッドが1300mm、最大車高が75mm。ドライバーを含む全体の最低重量は800kg、バッテリー単体の重量は200kgです。サイズはF1とほぼ同じ、ドライバーを含む最低重量はF1が642kg(2013年レギュレーション)ですが、燃料が最大150kg近く入るのでこちらも同等クラスといえます。