現役の僧侶が説く「理想の生き方」。孤立を深めてしまう“思い込み”は捨てること
周りに力を借りて甘えることは悪いことではない
仕事や家事、育児において、だれにも頼れず、ひとりで背負いすぎていることはないでしょうか? 周りに力を借りて甘えることは、けっして悪いことではありません。意固地にならず、がんばりすぎず、必要なときには人を頼りましょう。その代わり、だれかがあなたを頼ってきたら、全力で助けてあげてください。 「お互いさま」の精神で、完璧でない人間同士が補い合い、調和し、助け合って生きることで、人とのつながりに感謝でき、自分も謙虚になれるのです。お互いにできることを交換し合うことで、周りとの絆が深まり、人間関係もどんどんステージアップすることでしょう。ひとりでなんでもできたとしても、孤立していたら幸せではありません。 今後は、IT化、ロボット化が進むでしょうから、人々はもっと他人を必要としなくなり、孤立を深めていくことでしょう。だからこそ「相互依存」の関係が、じつは人間にとって、ずっと豊かで幸せなあり方であることを忘れないでほしいのです。
ESSEonline編集部