「掘り出し物」になった…?オフに戦力外の有望株(3)中日入りした”地元の星”も
プロ野球の世界では、ドラフト会議を経て新しく球界に入る選手が誕生するが、現役引退や戦力外通告など、球界を去る選手もいる。しかしながら、戦力外となった選手の中には、他球団への移籍を機に飛躍を遂げる事例もある。今回は、昨オフに戦力外通告を受けた若手の中で、抜群のポテンシャルを秘める選手を紹介したい。
伊藤康祐
・投打:右投右打 ・身長/体重:174cm/76kg ・生年月日:2000年2月3日 ・経歴:中京大中京高 ・ドラフト:2017年ドラフト5位 高卒6年目の今季は、自己最多の34試合に出場した伊藤康祐。しかし、オフには非情通告が言い渡された。 中京大中京高時代はリードオフマンとしてチームを牽引。3年夏の甲子園では、バックスクリーンに本塁打を放つなど印象的な活躍を見せ、高校日本代表にも選出された。迎えたドラフト会議で中日ドラゴンズから5位指名を受け、プロ入りを果たした。 高卒2年目に一軍デビューすると、2021年には25試合に出場。同年は打率.053に終わったが、ファームでは68試合に出場し、打率.278、8盗塁と光るものを見せた。 しかし、その後も一軍の舞台では打撃で結果を残せず。2023年は34試合に出場したが、打率.150と寂しい数字に。 岡林勇希の台頭やブライト健太、鵜飼航丞ら同世代外野手の入団で厳しい立場となり、昨オフに戦力外通告。12球団合同トライアウトでは7人の投手と対戦したが、安打を放つことはできず。NPBからの獲得オファーを得ることはできなかった。
ベースボールチャンネル編集部