「インフルエンサーに媚びてる」と批判も…「ほっかほっか亭」がXに投稿した、料理研究家・リュウジへの“コラボ依頼”は、“第二の「10分どん兵衛」”となれるのか?
ほっかほっか亭側は、事前に裏側でリュウジさんに打診をして、内諾を得たうえで、依頼文書をX上に投稿している可能性もあるのではないか――と邪推をしたりもしてしまうのだが、たとえそうであったとしても、プロレス的な演出として許容範囲であると思う。 不確実で変化の速い時代には、トレンドに素早く乗っていく必要があるが、多少の失敗を恐れていては、タイミングを逃してしまう恐れがある。 「試行錯誤」「トライアル・アンド・エラー」という言葉があるが、失敗なしに成功は得られない。再起不能になるような大きな失敗は避けなければならないが、小さな失敗を繰り返しながら、継続的に改善を加えていくのが、大きな失敗の回避と大きな成功につながる。
それを実行しているという点で、筆者としては、今回のほっかほっか亭の対応を前向きに評価している。
西山 守 : マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授