元嶋佑弥(No.88 VENTENY Lamborghini GT3)「今年は何もしなくても、ある程度クルマが速く走ってくれる」 | SUPER GT 2024 第8戦 モビリティリゾートもてぎ【SUPER GTあの瞬間】
── 結局、予選は雨続きになりました。Q1を担当するなか、どのようなことが気がかりでしたか?
元嶋:取りこぼせないことが一番気がかりでした。最初にコースイしたときのタイヤがちょっと違う、という感じだったので、すぐにピットに戻って次のタイヤに替えて、すごい急いでアタックに入っていたんです。その結果、(V字コーナーで)スピンしちゃった。でも、あそこだったら(クルマがグラベルに)埋まることもないし、とにかく1周でも早くタイヤに熱を入れないと、と思っていました。焦りによるスピンというより、必死にペースを上げているなかでの結果でした。とにかく、決勝に向けて意識していたのは、65号車と2号車(muta Racing GR86 GTのポジション)のことで、絶対、その前でQ1を通らなきゃっていうことを考えていました。
── コースイン時の最初のタイヤが路面に合わなかったと?
元嶋:そうなんです。最初(コースに)出たときは雨量が少なかったので、(タイヤ選択が)すごい悩ましかったんです。でも、1周アタックして、“このタイヤ、違うぞ”となって、もう1セットの別のタイヤのほうが本命だなと。雨量がつねに変わるのでアタックのタイミングを逃しかねない難しい判断でしたが、僕はタイヤを替えるほうを選択しました。ただ結果としてQ1を落ちたのですが、多分あそこで(タイヤを)替えずに走り続けていても、多分Q1は通れなかったと思ういますね。
── 赤旗中断後、残り時間が“ギリギリ”でしたが、トライしようという強い気持ちを持って挑んだわけですね。
元嶋:最終的に赤旗中断になったので(※この赤旗中断は、雨量増加が原因)。あの周でようやくタイヤが温まり始めて、セクター1~2をベスト(タイム)で来て、そこで赤旗(中断)でダメと感じでした。あの周でもし行けたなら……とは思いますが、多分、他の人たちも同じような状況だったと思います。
── 結果、Q1で上位14台に残れず、Q2は15位以下のグループで出走に。そこで小暮選手がグループ3番手のタイムをマークし、総合結果で17番手となりました。 “晴れ予想”の決勝に向けて、どういう展開にもっていけると考えましたか?