趣里を凌ぐモンスターなのか…? 古田新太の登場に驚かされたワケ。ドラマ『モンスター』第5話考察レビュー
ついに明かされた亮子のバックボーン
今回は、ついに亮子の父親が登場したことで、亮子の過去がわずかながら明らかとなった。 母はおらず、父と一緒に過ごしていたこと。 幼い頃から、父の裁判をよく観に行っており、少なからず、その姿に憧れがあったであろうこと。 父は娘との勝負でも手加減するような人ではなかったこと。 亮子が高校生のときに失踪したこと。 失踪したあとでも、毎月お金は振り込まれていたこと。 そして12年ぶりに会ったと思ったらとてつもなく軽いノリだったということ…。 亮子の人生に恐らく、大きな影響を与えたであろう人物の登場。これで神波亮子という人物のディティールがはっきりと…したわけではないから複雑だ。まだ断片的なものしか明らかになっていない。 ただ、粒来は、亮子の表情を変えることができる。このドラマが始まって以来、初めて亮子は驚いたように目を大きく見開いた。対峙する相手のさらに向こう側に、強大な敵がいることを察知し、不安を感じた。それだけ、父親の存在が大きいということだ。 次回はおそらく、粒来と法廷で争うことになる。亮子はエマの弁護人として、粒来は岡元プレミアクリニックの弁護人として。 この物語において、今回の裁判が亮子にとって大きな壁になることは間違いなさそうだ。 【著者プロフィール:ふくだりょうこ】 大阪生まれ関東育ちのライター。 大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。 ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
ふくだりょうこ