趣里を凌ぐモンスターなのか…? 古田新太の登場に驚かされたワケ。ドラマ『モンスター』第5話考察レビュー
亮子の父親の襲来――。
ついに、この人が出てきた。亮子(趣里)の父親・粒来春明(古田新太)だ。 今回、亮子に依頼してきたのは、アメリカの有名な資産家の娘・サトウエマ(秋元才加)。父・マサル(石橋凌)がアメリカで癌を患い、日本のとあるクリニックの医療ツアーに参加していたが、高額な費用をかけて臨んだにもかかわらず、治療に効果はなく、帰国後に亡くなった。 【写真】趣里を凌ぐモンスター? 古田新太らの貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『モンスター』カット一覧 エマはクリニックがインチキな治療をして父を死に追いやったと言い、その証明をしてほしい、と依頼する。 マサルが参加した医療ツアーを主催していたのは「岡本プレミアクリニック」。もともとは地域密着型の総合病院だったが、経営難だったことから当時の院長の息子が富裕層向けの病院に方針転換し、その結果、大儲かり。保険診療ではなく、自由診療ということでガッポガッポ…というわけだ。 現院長の岡本久嗣(内村遥)は元々は消化器外科の専門医であり、これほどまでの経営手腕には何か裏があるのでは?と考えた亮子は、何とかして病院の実態を調べられないかと画策。という時に、杉浦(ジェシー)が突然の腹痛に襲われる。 まさにナイスタイミング、ということで見事、患者として病院内部に侵入することに成功した。
杉浦はもしかして癒し枠?
亮子の力になるために、杉浦が腹痛の演技をした…というわけではなく、アニサキス(寄生虫の一種)が原因の”ガチ”な腹痛。何ひとつ偽ることもなく、そのまま岡本プレミアクリニックに入院することになった。 このドラマが始まった当初、どこかで杉浦が大活躍する話が来るのでは? 後に覚醒してめちゃくちゃ活躍する弁護士となるのでは? と思っていたのだが、もしかすると杉浦は癒し枠なのかもしれない。 裁判でのシーンはもちろん、亮子が主体となるシーンはどちらかというとピリッとした緊張感が漂っているが、杉浦の存在でそれをふわりと緩めているようにも思える。 今回も久嗣から話を聞くときに、ボイスレコーダーを仕掛けようとして失敗していたし…。(結果、久嗣から録音許可をとった上で話を聞くことに)そして東大卒なのに、英語は話せないし…。 とはいえ、今回の杉浦の行動が活きてくるのは次回以降かもしれない。というのも、第5話は1話完結とはいかなかった。 入院中、杉浦の世話を担当していた梶田素子(島田桃依)という看護師にすっかり骨抜きにされていた。好意を寄せている、というより、癒されていた、というのが近い。 マサルは亡くなる直前に、元々用意していた遺言書をわざわざ書き換えていた。最初の遺言書では、遺産の大半が娘のエマに相続するはずが、岡本プレミアクリニックに大半が寄付され、さらには梶田個人に多額の遺産を残すという内容に変更されたのだ。 エマの案件は、このあたりが争点になってきそうだ。