発達障害の子どもの「習い事」選びは大変? 当事者の親が失敗から学んだ“選び方の3つのポイント”
失敗から学んだ我が家の習いごと選びのポイント
①苦手なことではなく、好きなことから始める お子さんの習いごとを検討するとき、ついつい親の「こんなことができるようになってほしいなぁ」という気持ちが入ってしまいがち。未就学児の頃は選択肢を準備するところまで親の関わりはあるのが自然かもしれませんが、就学以降は特にお子さん本人の気持ちを優先したいものです。特に特性のあるお子さんは就学以降も柔軟に考えるのが苦手なケースも多いので、「習いごと=辛い」とならずに、「習いごと=好きなこと」となるように検討するのは大事だなと感じています。私も最初は心配な学習面にフォーカスしがちでしたが、習いごとはあくまで本人にとっては「余暇」だと捉え直し、「好きなことが続いて趣味になれば素敵じゃない? 」と思うことにしました。 ②あえてスタート時期をずらす 新学年、張り切っていろいろ始めてしまいがちですが、ちょっと待って! 4月は特に他のみんなも落ち着かない時期なので、習いごとの雰囲気もいつもと違う場合があります。私がおすすめするのは、まだまだ新学年が遠い1~2月や、ゴールデンウィーク明けの憂鬱な気分も落ち着いた5月後半~6月あたり。見学に行っても、子どもたちの様子も落ち着いており、親も見通しを立てやすく、先生にも余裕があるので、発達っ子も環境の中にスッと入っていきやすいです。4月からしか空きがなかったり、お子さんに性格にもよるかとは思いますが、我が家はこのような工夫をしていました。 ③サポートの有無を聞いておく 障害について伝えるかどうかは意見が分かれるところだと思います。伝えることで断られるんじゃないかという心配もありますよね…… 我が家は基本的に先に伝えておくスタンス。「サポートブック」という子どもの特性や得意・苦手についてまとめた資料をあらかじめ見ていただけるか、確認をするようにしています。たとえば、一斉指示で一度で動けないことがあっても、その後一声かけてもらえたら同じようにできる場面があったりします。そんな時に備えて、「こんなふうに声かけしてもらうと動けます!」という内容を伝えたりしています。 もちろん、先生は他の子どもたちのことも見ている中なので、あくまで「もし可能ならお願いします」というスタンスは崩しませんが、意外と先生も対応の仕方がわからないだけということがよくあるので、これまでの経験上気持ちよく受け取ってくださることが多かったです。