2回の経営破綻から従業員900人へ。人口1万人の過疎地で奮闘する中川敬文の仕事術【HOW I WORK】
ポジティブな気持ちは後天的に身につけられる
──仕事哲学について教えてください。 僕の仕事哲学を一言で表すなら、「Be Positive, Do Positive」です。 ここでの「ポジティブ」とは、ただ前向きという意味ではなく、積極的に行動するという意味を強く持っています。僕にとって2回の経営破綻を経験したことはすごく大事な要素で、そこを乗り越えられたときの原動力はポジティブさでした。 ポジティブの半分は先天的ですが、残り半分は後天的に得られるものです。なぜならポジティブは、ネガティブな状態のときに初めて発動するものであり、すべてが順調なときにポジティブという概念は存在しないのではないかと。 過疎地では、特に行動を起こすことが重要です。状況がネガティブな場合が多く、ぐずぐずと状況が動かないことがあるので、そんなときは「Be Positive, Do Positive」を心がけて自ら積極的に動くようにしています。
地方でAI時代に一番必要な能力を磨く
──最後に一言お願いします。 都市で働く若い人に、地方で働くことは大きなチャンスがあることを伝えたいですね。東京や大阪だと30代や40代でしかできない仕事を、10年以上前倒しで経験することができます。僕は新潟県で、まさにそれを体感しました。 都市は需要が多い分、供給も多く、競争に勝つことが仕事。一方、地方は競争がない。その代わり需要もないんですよね。需要を作ることが、仕事です。 需要を作るのはAI時代に一番必要な能力だと思っています。競争は相手ありきで、他者評価軸ですが、自己評価軸を確立したいなら、地方で稼ぐ力をつけるのはおすすめです。 >> HOW I WORKをもっと読む Image: 本人提供 Source:UDS株式会社, 株式会社イツノマ, note , X, Instagram, Wikipedia
島津健吾