「おかしいと思ったら連絡を」年々増加する児童虐待 熊本市で子どもを保護する訓練
KKT熊本県民テレビ
年々増加傾向にある児童の虐待。熊本市の児童相談所や警察が、虐待を受けている子どもを保護するための訓練を行いました。
11月11日、児童相談所などが実施した訓練。「子どもの泣き声や叩かれている音がする」と通報を受けて職員が家庭を訪問。しかし、保護者に子どもとの面会を正当な理由なく拒否されたという想定で行われました。 ■父親役 「なんしよっとや!おれんちばい。なんで警察も児相の味方ばしよっとや」
面会を拒否する保護者。児童相談所は子どもの安全確保を優先するため、裁判所の許可を得て自宅に立ち入り調査をすることができます。児童相談所の職員は、父親や母親が抵抗する中、警察の協力を得て家の中へ。 ■父親役 「帰れ!」 そして押入れの前に来ました。 ■父親役 「なん勝手に開けよっとや!」
■熊本市児童相談所の職員 「児童が押し入れの中にいました。目の下にあざがあります」 押入れから子どもを発見し、保護しました。訓練では子どもを保護するまでの声かけの手順や、警察官との連携を確認しました。
児童虐待は年々増加傾向にあり、昨年度の熊本県内の相談件数は2739件と、10年で4倍以上に増加しています。
■熊本市児童相談所 青山和人所長 「早く状況を確認するということが肝要なので、何かおかしいなと思ったら連絡していただき、早めに対応できるようにご協力をいただきたい」