ハンサム上司&ツンデレ部下の一挙一動がかわいくて癒される! リーマン鑑賞コメディ【書評】
恋愛漫画や小説でも、人気のジャンルであるボーイズラブ。今やその物語は非常に多様化が進んでいますが、そんな中でもやはり「王道」な設定はいつの時代も人気を集めるものです。 【漫画】本編を読む
男女の恋愛モノのみならずBLでもいわゆる人気を集める王道設定、そのひとつがオフィスラブ! 『モニター越しの上司/部下』(ビグある/オーバーラップ)はとある企業の営業部に所属する上司と部下、ふたりのモニター越しのもどかしい関係をコミカルに描いた“リーマン鑑賞コメディ”です。
某企業の営業部に所属する淡月悠利は社会人2年目。彼の最近のもっぱらの悩みは、向かいの席の上司・日向大樹のせいで仕事に集中できないことです。 ハンサムで体格も良く、そしてなにより年齢や立場にかかわらず、誰にも分け隔てなく接する愛嬌の良さ。いわゆる“人たらし”である上司・日向の一挙一動に、今日も淡月は振り回されっぱなし。 淡月にとって日向は、上司でありながらも言わば“推し”のような存在。こちらとしては彼を物陰からこっそり眺めているだけでも充分なのに、そんな彼の心情など露知らず、日向は持ち前の人懐っこさで、直属の後輩である淡月にぐいぐい絡んできます。 しかし淡月はそんな日向にあまり素直になれず、いわゆるツンデレ対応ばかり。ついには恥ずかしさに耐え切れず、ふたりの間に大きなモニターを設置してしまいます。
そんな淡月の行動にも気を悪くすることなく、後輩を相変わらず猫かわいがりする日向。彼曰く、後輩・淡月は「考えていることが全部顔に出る」のだそう。 そんなふたりと彼らの同僚たちを巻き込んだオフィスの日常を描いた作品です。
まず一番の見どころは、上司・日向と部下・淡月がとにかくかわいい! アラフォーらしからぬ天真爛漫さを持つ日向と、素直になれない一方で隠し事のできない不器用な淡月。それぞれに違う意味でのかわいさがあり、彼らの様子をほのぼのとした気持ちで見守りたい、と思う人も多いはず。