2週間天気 猛暑は収まっても季節外れの暑さ続く 10月でも気温30℃以上頻発か
2週目(29日~10月4日):10月に入っても熱中症に注意を
29日(日)以降は、北海道や東北、関東は気圧の谷や湿った空気の影響を太平洋側を中心に受けるでしょう。そのため曇りや雨の日が多くなりそうです。東海から九州にかけては晴れる日が多くなる見込みです。 10月1日(火)ごろには日本海から前線を伴った低気圧が日本列島に近づき、2日(水)や3日(木)には、前線が通過する予想です。全国の広い範囲で雨が降るでしょう。低気圧の発達具合では荒れた天気になる可能性もありますので注意が必要です。 最高気温は、東北から九州を中心に平年より高く、関東から九州は30℃以上の日が多いでしょう。10月に入っても真夏日(最高気温30℃以上)の日がありそうです。こまめな水分補給や昼間の暑い時間は冷房を使用するなど、暑さ対策はまだまだ必要となるでしょう。
熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。 1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。 2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。 3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。
日本気象協会 本社 牧 良幸