厚生年金「高額受給者層」現役時代の稼ぎはいくら?シミュレーションしてみた
2024年の夫婦2人分の厚生年金月額(基礎年金含む)は、23万483円です。昨年と比べて増加していますが、1人あたりで見ると約11万5000円と、決して多い金額とはいえません。 ◆【写真3枚】厚生年金の平均受給額・高額受給者の割合を一覧表でチェック 一方で、厚生年金額は会社員や公務員として働いた期間や受け取った給与・賞与額によって決まるため、人によって差がでやすい年金です。 なかには、月30万円以上の年金を受け取る「高額受給者」もいるようです。 高額受給者と呼ばれる人の割合は、どれくらいなのでしょうか。 また、高額受給者になるための現役時代の年収目安は、いくらなのでしょうか。この記事では、高額受給者の割合や高額受給が可能な年収の目安などを解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
厚生年金・国民年金の平均受給額
私たちは65歳から年金を受け取り始めます。 受給額は人によって様々ですが、平均額はいくらなのでしょうか。厚生年金や国民年金の平均受給額を確かめてみましょう。 ●厚生年金の平均受給額一覧表 会社員や公務員の人が受け取れる「厚生年金」の平均受給額は、以下のとおりです。 ・男子の平均年金月額:16万3875円 ・女子の平均年金月額:10万4878円 厚生年金の平均受給額には、男女で差があります。男性は16~18万円台を受給している人が多いですが、女性は8~10万円台を受給している人が多くなっています。働き方やライフプランの違いなどから、格差が生まれているようです。 現時点では男女の受給金額に差があります。しかし、近年では女性の社会進出が進んでいるため、将来的な男女格差は縮まり、金額が平準化していくことが予想できます。 ●国民年金の平均受給額一覧表 国民誰もが加入して受け取れる「国民年金」の平均受給額は、以下のとおりです。 ・男子の平均年金月額:5万8798円 ・女子の平均年金月額:5万4426円 国民年金の平均受給額は、男女で明確な差はありません。国民年金は20歳から60歳までの国民が全員加入するため差が生まれにくく、毎月の保険料を納めていれば誰もが受け取れます。 受給権者数を見ると、男女ともに6~7万円台を受給している人が最も多くなっています。令和6年度の国民年金受給額が月額6万8000円ですから、多くの人が国民年金を満額受給できているといえるでしょう。 では、高額受給者はどれくらいの割合になっているのでしょうか。次章で解説します。