【東スポ杯2歳S回顧】クロワデュノールは今後の成長がカギに 500kg以上の優勝馬に気になるデータ
馬体重500kgでの優勝
直近5年に限ってもコントレイル、ダノンザキッド、イクイノックスとGⅠ馬3頭。GⅡ昇格元年にイクイノックスが勝っており、言わずと知れた出世レースであることは衆目一致だ。 【マイルチャンピオンシップ2024 推奨馬】持ちタイムNo.1! 勝率33.3%&複勝率66.7%データ該当 (SPAIA) 東スポ杯2歳Sの注目具合は上昇一途。クラシックを最少キャリアで進むには、2歳のうちに重賞タイトルをつかみたい。東京芝1800mという誤魔化しがきかない舞台でのパフォーマンスは来春を意識せざるを得ない。勝てばほぼ自動的にクラシックに乗るレースだけに、話題の中心へ一気に駆けあがっていく。 だが、一方でイクイノックス以降のガストリック、シュトラウスはその後、未勝利。価値の高い重賞だからといって、勝ち馬がすべてGⅠ馬になるわけではない。当然のことだ。つまり、登竜門だからこそ、その評価レベルも厳しくしないと我々は見誤ることにもなる。いやはや競馬はどうしたって単純化できない。だから面白い。 今年の勝ち馬クロワデュノールはどうだったのか。1戦1勝で東スポ杯2歳S制覇はレース創設以降、13頭目になる。コントレイル、ダノンザキッド、イクイノックスのほかにさかのぼると、サトノクラウン、ディープブリランテ、ローズキングダム、ナカヤマフェスタ、アドマイヤマックスとGⅠ馬が8頭もいる。 だが、ガストリックをはじめ4頭はそうではない。キャリア1戦1勝で勝利した馬のうち500kg以上の大型馬は4頭いて、GⅠ馬はダノンザキッドだけ。同馬も次走ホープフルSを勝ってから、GⅠで善戦するも未勝利のまま引退した。 理想は2歳からじっくりじっくり成長し、やがて完成するといった成長曲線。キャリア2戦で500kgを超えると脚元の不安もあるが、完成する時期が早すぎるのかもしれない。 クロワデュノールは前走からプラス24kgの504kgで出走した。この先、春に向けてどんな成長曲線をたどるのか。絞って研ぎ澄ませるといった道もある。ローテーションを含め、いかに伸ばしていけるかにかかっている。