スズキ「GSX-8R」の実走燃費を計測! 運動神経抜群でツーリングにも優しい優等生
スポーティなルックスで、ゆったりツーリングも快適!
旬なバイクの燃費を計る企画、the「燃費」。今回の相棒は2024年登場の話題のミドルクラスモデル、スズキ「GSX-8R」です。このバイクで市街地、高速道路、そして快走路の燃費を計測してきました。 【画像】スズキ「GSX-8R」(2024年型)の燃費性能は? 実際に走って計測した画像を見る(13枚)
ひと目でスポーツマインドが伝わるデザイン、排気量775ccの並列2気筒エンジンが造るスリムな車体が特徴です。跨がってみると、市街地からツーリングまで気軽に行けそうな軽めの前傾姿勢で、ルックスから想像するより意外とコンフォートなのです。 じつは2023年に発売された「GSX-8S」、「V-STROM 800DE」などと同時に開発され、車体とエンジンを共用する兄弟車なのです。どのモデルにも共通するのが、乗りやすく、ゆったり走っても、アクセルを開けて加速感を味わっても、どんな場面でも楽しめる多彩さが際だった部分です。それだけにthe「燃費」取材も楽しみしかありません。 とはいえ、ここはガチンコの実走燃費一本勝負企画です。そのルールは市街地、高速道路、快走路を毎回同じルートを走って計測。交通の流れに合わせたペースで、けして低燃費記録を狙ったような走りはしません。休日のグループツーリングをイメージした走りとも言えます。 スペック表にある「GSX-8R」の燃費データは、国土交通省届け出値・定地燃費値が34.5km/l、WMTCクラス3-2の燃費値が23.4km/lとなっています。 文中にある距離、燃費値は、車体に搭載されたメーター内にあるトリップメーター、平均燃費計の数値を記載しています。 ではさっそく、「GSX-8R」の実走燃費を紹介しましょう。
午後の市街地、兄弟モデルよりやや良好な記録
the「燃費」の市街地燃費計測は次のルートで行なっています。都内、外苑付近をスタートして、青山1丁目交差点で国道246号へ。左折して赤坂方面から皇居へ。お堀沿いに桜田門を抜け、丸の内のオフィス街を回り銀座~晴海方向へと走り、豊洲を抜けて首都高速湾岸線と平行して走る国道357号の東雲付近までを走ります。 「GSX-8R」は穏やかな前傾姿勢のため、市街地でも前方視界が取りやすいのが特徴です。エンジンが持つ低回転から滑らかでトルクフルなエンジンが、このバイクに良質な市街地適性を与えています。 この日、スタートから市街地計測を終える東雲まで36分ほどかかりました。丸の内から銀座周辺で信号待ちが多く、アイドリング時間が多かったにもかかわらず、市街地燃費は18.1km/lを記録しています。 ちなみに、兄弟車で過去にthe「燃費」で計測した「V-STROM 800DE」は、同じルートで17.4km/lでした。