前池田町長に有罪判決 町発注工事の入札めぐる加重収賄事件 岐阜地裁
揖斐郡池田町が発注した工事の指名競争入札をめぐる官製談合事件で、入札で業者に便宜を図る見返りに現金を受け取ったなどとして加重収賄などの罪に問われた前の町長に対し、岐阜地裁は19日、懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。 加重収賄の罪に問われたのは、池田町の前の町長の岡﨑和夫被告(76)です。 判決によりますと、岡﨑被告は町長だったおととし2月、町が発注する工事の指名競争入札をめぐり、大垣市の電気工事会社の元社長 久富幸司被告から現金100万円を受け取り、この会社が入札に参加できるように評価を水増しして指名業者に選ぶなど便宜を図ったとされています。 判決で、平手一男裁判長は「町長の立場を悪用した不正行為は悪質」と述べる一方、反省していることを踏まえ、懲役2年6カ月、執行猶予4年 追徴金100万円を言い渡しました。 判決後、岡﨑被告は記者団の取材に応じました。 ※岡崎和夫被告 「罪の重さや重要性についても、改めて認識させていただきました。町民のみなさまに私を信頼し、信用して支援をしていただいたみなさんに、裏切ってしまったことについて大変申し訳ない。心からお詫びを申し上げたいと思います」
岡﨑被告は約21年間、町長を務めていましたが自身のセクハラ問題で今年4月に辞職していました。 なお、贈賄の罪に問われている久富被告は公判中です。