「怖くていられない」高齢夫婦切りつけ事件の犯人は玄関から侵入か 現場周辺で不安広がる=静岡・掛川市
11月18日夕方、静岡県掛川市の民家で夫婦が男に切りつけられた事件で、男は玄関から侵入したとみられることが捜査関係者などへの取材でわかりました。男は今も逃走中で、現場には不安が広がっています。 【写真を見る】「怖くていられない」高齢夫婦切りつけ事件の犯人は玄関から侵入か 現場周辺で不安広がる=静岡・掛川市 <社会部 田島かのん記者> 「捜査員が現場に入りました。これから鑑識作業が行われる模様です」 11月18日夕方、掛川市の民家で高齢の夫婦が切りつけられた事件。一夜明け、現場近くの小学校では集団登校が行われました。 <掛川市立千浜小学校 永井和典校長> 「子どもたちも不安を抱えていることを伝えてくる子がいましたので、本当に子どもたちが安心安全に登校、1日も早く登校できるように願っています」 11月18日午後5時半頃、掛川市国安に住む81歳の夫と78歳の妻が家に侵入してきた男に切り付けられました。現場はJR掛川駅から南に車で20分ほど離れた住宅街です。 <社会部 田島かのん記者> 「犯行が行われた現場は周りが畑に囲まれています。犯人はこの道を通って北に向かって逃走したということです」 夫婦は「知らない人に切られた」としていて、男は20~30歳ぐらい、身長175cm~180cmぐらいで、細身だったということです。男は刃物を持ち込んだとみられ、家の中に刃物は残されていたといいます。 捜査関係者によりますと、男は玄関から侵入し、対応した夫婦を襲ったとみられることが新たにわかりました。関東を中心にSNSなどで実行役を募集して強盗などを繰り返す通称「トクリュウ」による強盗事件が相次いでいて、今回の現場周辺でも不安が広がっています。 <現場近くに住む人> 「(被害者夫妻は)とてもいい人たちですよ。恨みを買うような人物じゃない。とても怖いですね。刃物を持って入ったというので、怖くていられないです」 警察は単独犯であることや夕暮れの犯行であることなどから、「トクリュウ」による犯行という可能性は低いとみています。現場から金品などが盗まれた被害は確認されておらず、警察は傷害事件として捜査し男の行方を追っています。
静岡放送