【MLB】 ドジャース対メッツのリーグ優勝決定シリーズを展望 大谷翔平の覚醒が鍵に ベシア不在は痛手
日本時間10月14日から、ナ・リーグ優勝決定シリーズが開幕。第1シード・ドジャースが快進撃を続ける第6シード・メッツを迎え撃つ。大谷翔平、山本由伸、千賀滉大が登場する注目のシリーズを展望していく。 【動画】地区シリーズ突破を決めたメッツ・リンドーアの逆転グランドスラム(MLB Advanced Media)
先発で勝ち上がったメッツ、ブルペンで勝ち上がったドジャース
◆先発予定・予想(メッツ対ドジャース) 第1戦 千賀滉大(ブルペンデー) 対 ジャック・フラハティ 第2戦 ショーン・マナイア 対 ウォーカー・ビューラー 移動日 第3戦 ルイス・セベリーノ 対 ブルペンデー 第4戦 ホセ・キンタナ 対 山本由伸 第5戦 千賀(ブルペンデー) 対 フラハティ 移動日 第6戦 マナイア 対 ビューラー 第7戦 キンタナ 対 ブルペンデー ◆ドジャースシーズン/プレーオフ成績(順位は30球団/勝ち残りチーム中) OPS.781(1位) / .689(3位) 先発防御率4.23(19位) / 6.86(4位) 救援防御率3.53(4位) / 2.22(2位) ◆メッツシーズン/プレーオフ成績(順位は30球団/勝ち残りチーム中) OPS.734(9位) / .714(1位) 先発防御率3.91(12位) / 2.43(2位) 救援防御率4.03(17位) / 4.01(4位) 共にナ・リーグのMVP最有力候補である大谷翔平、フランシスコ・リンドーアを擁する強力打線を抱えるドジャースとメッツだが、それ以外の点は対照的だ。メッツは不安定なブルペンを先発投手の奮闘で補い、ドジャースは不安定な先発投手をブルペンの奮闘で補い、それぞれ激戦を制して進出してきた。 メッツの強みは先発投手だ。プレーオフではマナイアが12回3失点、キンタナが11回1失点の好投でチームを牽引。プレーオフで先発投手が3巡目を前に早めに降板するのは当たり前という風潮もある中、先発投手が3巡目まで投げた回数6は今プレーオフでトップだ。マナイア、キンタナ、そして3番手セベリーノのいずれも剛球を操るエース級というよりは、百戦錬磨のベテランタイプ。しかし、シンカーやチェンジアップ、ブレーキングボール(カーブ、スイーパー)など多様な変化球を駆使して、フィリーズのような強力打線を抑えてきた。 対するドジャースは、パドレスとの地区シリーズ第4戦でブルペンデーを行ったように、ブルペンが大車輪の働きを見せている。主要なリリーフであるブレイク・トライネン、マイケル・コペック、アレックス・ベシア、エバン・フィリップス、ダニエル・ハドソン、アンソニー・バンダは19.2回を完封。機を逃さないデーブ・ロバーツ監督の柔軟な継投手腕もあり、攻略は至難の業だろう。 両チームにとっての懸念は何だろうか?