「僕らを大きく助けてくれた」

ミドルスブラ戦で初アシストをマークした田中。（C）Getty Images

　今季初アシストに、チームメイトから感謝の言葉だ。 　リーズの田中碧は12月10日、チャンピオンシップ（イングランド２部）第20節のミドルスブラ戦で先発フル出場し、３－１の勝利に貢献している。終了間際のダメ押しの３点目は、日本代表MFのお膳立てによるものだった。 【動画】自らのインターセプトでカウンター発動！田中碧の利他的すぎるアシスト 　１点リードで迎えたアディショナルタイム、田中は中盤で相手のパスをカットすると、好機を見逃さず前線へとダッシュ。グラウンダーのクロスをボックス内で巧みにトラップし、対応した相手守護神を前に冷静に横へパスを出し、ブレンデン・アーロンソンのゴールをアシストしている。 　リーズ専門サイト『Leeds United News』によると、アーロンソンは試合後に『LUTV』で「正直、最初は自分が受けたかったんだけど、アオのほうが良い位置にいたから任せたんだ。あとはゴールに並んでおくことが大事だった。イージーになって、押し込めるからね」と話した。 「アオのおかげさ。この数週間の彼はすごく特別だった。僕らを大きく助けてくれた。僕へのパスで、彼が無私無欲であるのが分かるだろう。ゴールはうれしいよ。（田中にクリスマスプレゼントを）贈りたい」 　コメントを伝えたLeeds United Newsは、『FotMob』のレーティングで田中がリーグ４位につけていると報道。「パスやインテリジェンス、中盤での闘志あふれるスタイル」が評価されていると伝えた。 「ミドルスブラ戦ではファイナルサードでの効率的であることを示した。セルフィッシュになって自分でゴールを狙いにいってもおかしくなかったが、アーロンソンのほうが良いポジションにつけていることに気づき、パスを出すという正しいことをした」 　レギュラーの座を手にしてから、評価が右肩上がりの田中。プレミアリーグのクラブから注目されておかしくないとの声が広まるなか、日本代表MFのさらなる活躍が期待される。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部