ローマ法王に初めて「そうめん」を献上した日本人 三輪そうめんの社長はどのようにして謁見できたのか
オリーブオイルの使用によりフレッシュさが続く
高田社長が説明する。 「そうめんは賞味期限がないと言われますが、お客様の利便性を考えて製麺してから3年半で設定しています。油の酸化が抑えられるので、ローリングストック食材としても注目いただいています」 「約1300年の歴史を持つ三輪そうめん。当社は1933(昭和8)年創業なので会社としての歴史は浅いほうです。だからこそ、そうめんに新たな価値を創造していきたいのです」 製造・販売のほかに、奈良県桜井市で展開しているのがそうめん専門店「てのべたかだや」だ。2020年にオープンし、出汁のカルボナーラ仕立てやイカ墨を使ったものや、韓国冷麺のアレンジといった創作そうめんメニューを提供し、行列のできる人気店になっている。 「そうめんは夏のイメージだと思いますが、四季を通して召し上がっていただきたいという思いから、春夏・秋冬の季節限定でメニュー展開をしています」 オリーブオイルを使用しバターを使わないレモンケーキや山椒を使ったガトーショコラなど、スイーツにもこだわっている。 自宅でも店舗でも楽しめる「三輪の神糸」。胃腸が疲れがちなお正月休みこそ、ぜひお試しください。 『三輪の神糸』400g・822円 ■『てのべたかだや』 https://www.tenobetakadaya.com/ 文・写真/市村幸妙 いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。 ……つづく『東京下町、うまい「絶品そば」ベスト5軒…具たっぷり、風情よし《上野・浅草橋・日暮里・谷中・本所吾妻橋》の老舗を大公開』では、あまたひしめくそば屋の中から、下町にエリアを絞り選りすぐりのお店を紹介します。