【体験談】迷った時の参考に。高校の芸術、何を選択する?実際はどう?
美術:一つのテーマに対する課題をクリアしていく
「上手ではありませんが、絵を描くことが好きだったので迷わず美術を選択しました。中学までは決められたものを上手に描くことが成績評価につながっていましたが、高校の先生は、うまいか下手かではなく、自分の思いをこめることができたかなど感性の面でも応援をしてくれたのでとても楽しかったです。また、中学までの誰かの作品をからかうなどの雰囲気がなく、お互いにほめ合うことができたので美術や鑑賞が今まで以上に好きになりました。」(中央大・3年) 「美術を選択しました。芸術選択をする時点で、大学は建築を学ぼうと決めており、入試にデッサンが課されることを踏まえ美術にしました。中学ではやらなかった油絵や日本画を学べて、使ったことがない画材を使えて楽しかったです。」(明治大・3年) 「音楽・美術・書道の中から美術を選択。技法を初めてちゃんと学び、最終的にはある程度の完成度の作品が作れるようになったと共に、美術館鑑賞が楽しくなったため、選んだことを非常に満足しています。」(東京外国語大・1年) 「中学生の時から美術が好きだったため美術を選択しました。同じく美術を履修している人たちは、絵を描いたり、何かを作ったりすることが上手でした。授業では、食品サンプルを粘土で作ったり、消しゴムはんこをやってみたりなどとユニークでした。」(お茶の水女子大・1年) 美術は、絵画やデザイン、映像メディア表現などを、制作と美術鑑賞から学びます。学校によって学習内容は異なりますが、油絵や彫刻など中学校ではできなかった体験ができるところもあります。 最初から手先の器用さやデッサン力がなくても大丈夫です。先生の指示にまじめに取り組むことで、テーマごとの課題をクリアしていきましょう。高校の美術では、中学よりも深く「表現」を楽しむことができますよ。
書道:小学校時代から馴染みのある科目
「小学2年生の頃から書道を習っているため、書道を選択しました。大学進学に向けて成績が重要になるため、自分が一番得意で力を発揮できる科目だからです。習い事では書かないような書体を用いて、友達と共同で作品を作ったことがいい思い出です。」(上智大・4年) 「書道。中学までは触れてこなかった、さまざまな文体の文字の知識を得ることができて、思っていた以上に楽しい授業でした。今でも、美術館で書を見るのが好きです。」(法政大・4年) 字の美しさを、書くことで表す書道。毛筆や硬筆で書く練習をしたり、「篆刻(てんこく)」といって文字を彫る学習をする場合もあります。書道は小学校から経験のある人も多く、取り組みやすいため人気があります。 書体についての勉強や、漢字についての深い理解も必要であり、過去に学んだ書道とはまた違う魅力を発見することができるでしょう。