“障がいのある子ども達を街のまんなかに‼”自然とインクルーシブな社会を目指す事業所
子どもたちの可能性を広げたいと、英語を使った療育にも力を入れています。 (子ども) 「Can I have noodle please?」 (中1女子) 「英語とか学んだり、いろいろ楽しい。いろんな外国人の人と話をしたりコミュニケーションとったりしたい」 鹿屋基地に来ていたアメリカ軍の軍人がボランティアで英語を教えに来たことも。さらに、地域の人が参加できるイベントも毎月開催しています。
(日野尚子さん) 「うちに来ている子ども達は様々な困りを抱えていたりするが、とても可愛くて素晴らしいところがあるので地域の方とも自然なかたちで交流する機会があればいいな」 この日行われたのは、ゴルフやスポーツを楽しむイベント。参加者の半分は普段通っていない地域の子ども達です。様々な背景を持つ人が集う場所が街なかにあれば、自然とインクルーシブな社会が作れるはずと考えています。 (日野尚子さん) 「関わることがなく知らないと、やっぱり怖いし不安だけど知ってみるとみんなとってもかわいくて美しいので」
■建物の老朽化・・・。それでも明るい話題が!!
開設から6年。多くの子どもたちを支えてきた、リトルオレンジズですが今、新たな問題に直面しています。もともと日野さんの父が衣料品店を経営していたこの建物。 (日野尚子さん) 「先日大きな台風の被害もあって雨漏りをしたり、地震の時にも物が倒れたりしていて」 築35年、老朽化が進むなか台風などの被害を受け、全面改修が必要となったのです。クラウドファンディングなどで寄付を募ってきましたが、改修費用にはまだ遠く及びません。
そうした中、今月、嬉しいことが起きました。リトルオレンジズに新しい指導員が加わりました。山下愛梨さん(20)実は、中学から高校にかけて、 ここに通っていた一人です。 (山下愛梨さん) 「支援学級に行っていると馴染めないことが多かったが、ここの先生は、それを理解してくれていたり、苦手なことにも向き合ってもらえて、自分を唯一理解してもらえる場だと思っていた」 「人と違うんだ」と悩んでいた自分を救ってくれたこの場所に、今度は子どもたちを支える側として戻ってきました。 (山下愛梨さん) 「自分だからこそ分かることがあるのではないか、ここにいたからこそ近い形で寄り添える支援の活動があるのではないか」