2024年版・カッコいいスーツスタイル、サイズの正解は? 日経読者のお悩みに答えました!
連載《メンズスタイルブック》
いくら上質なスーツを着ていても、体形にフィットしていなければ格好よく見えません。理想はオーダーですが、既製のスーツでもフィット感を高め、ぐっとすてきな印象にする方法があります。それがジャケットの身幅や着丈、パンツの裾丈など細かい部分のサイジングを突き詰めることです。今回の「メンズスタイルブック」はいつもと趣向を変え、気鋭のスタイリスト四方章敬(しかたあきひろ)さんに、読者の皆さんに代わって「THE NIKKEI MAGAZINE」の松本和佳編集長が質問。スーツのサイズ選びのコツを明らかにします。 【写真はこちら】日経読者のお悩み、2位以下はこちら 「ちょうどいいサイズ感」「ビジネス向きインナー」「今回の四方さんの着こなし」もチェック!
■同じサイズ表記でも…10年前とは各部の寸法が違う
松本編集長 「すてきなネイビースーツですね。今回の企画に合わせて選んでくださったんですね」 四方さん(以下敬称略) 「はい。今回はビジネススーツのサイジングがテーマなので、お邪魔しているポール・スチュアート青山本店(東京・港)さんのスーツをお借りしたんです。ちなみにこれは48サイズです」 松本 「四方さんのように美しくスーツを着るためのサイズ選びのポイントを、本日はアレコレお聞きしようと思います。というのも先日、『THE NIKKEI MAGAZINE』の読者に服のお悩みに関するアンケートを取ったんです。するとダントツの1位だったのが『自分に合うサイズがいまひとつわからない』という回答でした」 「私自身も、企業のトップや政治家の方たちを見て『上等そうなスーツなのに、いまひとつサイズが合ってないなぁ、もったいないなぁ』と感じることが正直あります。もう少しサイズが合うものを着れば格好よく見えて、姿勢や体格も補正してくれるのになぁと。四方さんはその辺りをどのようにお考えですか?」 四方 「ボクも街ゆくビジネスマンを見て、サイズ選びが惜しいと感じることが多いです。サイズが合わないスーツを着ていると、なんとなく仕事もできないような感じに見えてしまいます。もちろん、実際にはそんなことはないのでしょうが。でも商談の時などに苦労するんじゃないかと、ちょっと心配してしまいます(苦笑)」 松本 「オーダースーツであれば自分の体形にぴったりの一着を仕立てられると思うのですが、既製服の場合はやはりお店の方のアドバイスに従ったほうがいいのでしょうか」 四方 「それが最善の方法です。ちゃんとしたお店のスタッフであれば、各部を採寸した上で、その方を最も美しく見せるサイズをすすめてくれるものです」