ドジャース、今オフのFA補強ポイントは? ”最優先”で獲得すべきポジションは…【コラム】
オフシーズンに入り、FAとなる選手の動向が注目される時期となったメジャーリーグ。今季世界一に輝いたロサンゼルス・ドジャースでも、胴上げ投手となったウォーカー・ビューラーなど、今オフFAとなる選手の動向が注目を集めている。そこで今回は、ドジャースの補強ポイントとなる野手について纏めた。(文: Eli) 【写真】日本人メジャーリーガー、歴代最高年俸ランキング
ドジャース野手陣補強の優先順位
野手でドジャースが求めるのは外野手だ。FA流出のあるテオスカー・ヘルナンデスの穴を埋める補強が求められる。もちろんテオスカーと再契約を結んでも良いし、フアン・ソトを筆頭に多くのタレントが揃っているFA市場に人材を求めても良い。その中でドジャースのレーダーに引っ掛かりそうな候補を探していく。 ドジャースの補強方針としては①ソトとの契約(常識的な範囲内)、②テオスカー含むFA補強、③ドルトン・ラッシング起用の順番となる。 外野手補強はするべきだが、あまりにも価格・見返りが高い場合、トッププロスペクトであるラッシングの起用に切り替えるだろう。テオスカーとの再契約がベストだが、ここでは割愛する。
”適正価格なら”最優先…?
FA市場のトップに他を大きく引き離す形で君臨し、世代を代表するタレントを持つソト。打撃面での価値はデビュー直後からリーグトップクラスだ。 ■2018年からのフアン・ソト通算成績 ・wRC+ 158(4位/425選手) ・HR 201(9位) ・BB% 18.8(1位) ・K% 17.0(79位) ・MaxEV 116.6(44位) アベレージ、HRなど目立つ打撃のみならず、四球を選ぶことで相手投手、チームを追い込んでいく。初めてFAとなる予定の24年シーズン前にはMLBで最もプレッシャーがかかる環境であるニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。 移籍後もアーロン・ジャッジを守る存在としてしっかりと役割を果たし、NLCSではヤンキースを2009年以来のワールドシリーズへ導く決勝ホームランも放った。 唯一の弱点が守備で、守備位置は基本的に外野の両翼。さらに運動能力が低下する将来はDH専門となることが予想されている。 そんなソトだが、ビリオンダラーを費やしたドジャースも更なる補強のためにコンタクトを取っているようだ。11月下旬現在、ソトは獲得希望球団を訪問中で、その中にはNY2球団やボストン・レッドソックス、昨オフに大谷翔平を本気で狙い予算も余っているだろうトロント・ブルージェイズも入っていると報道されている。 ただ、ドジャースがソトを獲得する可能性は極めて低いだろう。資産家スティーブ・コーエン率いるニューヨーク・メッツとMLB収益トップのヤンキースによる札束合戦に参加した場合、本気を出せば勝てるかもしれないがとんでもない契約規模になる恐れがある。しかもエージェントは敏腕スコット・ボラスである。