箱根駅伝 早大の〝山の名探偵〟工藤慎作「手堅く3番以内を目指していきたい」 花田勝彦監督も5区起用名言
来年1月2、3日の第101回箱根駅伝に向け、前回総合7位で今回は総合3位以内を目指す早大が埼玉・所沢キャンパスで取材会を行った。前回5区区間6位の工藤慎作(2年)は「手堅く区間3番以内を目指していきたい」と意気込んだ。 視力0.05のメガネランナー。アニメ「名探偵コナン」の主人公・江戸川コナンの本名、工藤新一と名前が似ていることもあり、キャッチコピーは〝山の名探偵〟だ。自身の名前にも「真実を追い求めてほしい」との意味がこめられ、「(コナンの決め台詞の)真実はいつもひとつというのとかかっていたのかも」と笑う。 今季は10月の出雲駅伝で最終6区で区間2位、11月の全日本大学駅伝では最終8区区間3位と強豪のエースと渡り合った。花田勝彦監督も「エースの山口智規の次に強い」と太鼓判を押し、今回も「おそらく工藤が上る」と5区での起用を明言した。 大学では生理学を専攻。成績優秀で、昨年度は体育各部所属の3年生以下を対象にした年間優秀学業成績個人賞を受賞した。2028年のロサンゼルス五輪を目指し、在学中からのフルマラソンも見据える。「5区はヒルトレーニングや有酸素能力を高めるのに生きる」と工藤。箱根最大の難問である山上りを解決し、臙脂の伝統校から世界へ羽ばたく。