超満員!お坊さんスナック「煩悩寺」 カウンターの僧侶や禰宜がお酒を注ぎ、客の“煩悩”に耳を傾ける【広島発】
急に静かになった店で一体何が?
盛り上がりがピークに達した午後10時。にぎやかだった店内は一気に静まり返った。 「南無阿弥陀仏~」 読経である。お酒で顔を赤らめた客もみな、声を出してお経を唱えている。さらに僧侶による法話が始まった。 「煩悩は別名で“有漏”(うろ)といいます。できる人だと思われたい、すごい人だと思われたい、全部自分にとらわれている。その思いで苦しくないですか?それはウロウロしている状態。『有漏をなくしてしまおう。そうすれば苦しみはないですよ』というのが仏教です」 この日、深夜0時の閉店までに20人が来店。お酒を飲みながら心の憂さを晴らし、あすへの活力につなげていた。 「偏りのない真っ当な意見を聞けました」 「法話が良かったですね。ウロウロしないように」 81歳のおばあちゃんも「良かった~。楽しかった~」と笑顔で店を後にした。 次回のお坊さんスナックは12月22日に開催。クリスマスナイトということで“牧師さん”も接客に加わる予定だ。 (テレビ新広島)
テレビ新広島