【40代50代にこそ大切な「自分軸」の作り方とは?⑤】将来への不安・お金・人間関係。3大悩みも、「自分主体」であることが、解放へのカギに
お金や人間関係、やりたいこと…等々、悩みが尽きないOurAge世代。 「それらを個別に解決しようとするのは、実は遠回りです」とは、多くの相談者の心のしくみを扱うセラピストのOCO(オコ)さん。 「すべては本人が、どうありたいかということにつながっています」というその考え方とは? 最終回となる今回は、悩みからの解放について、伺った。
将来への不安・お金・人間関係。それぞれの悩みごとは、分けて考えない
理学療法士としてのキャリアを持つセラピストOCOさん。著書『わたしの解放ガイド』では、自分の本当の本心を「自分で気づいていくこと」へのプロセスが丁寧に解説されている。また、「私はこうありたい」という自分主体の姿勢で生きることは、さまざまな悩みからの根本的な解放につながる、とも。 ──── OurAge世代の悩みというと、健康以外では、将来への不安(やりたいこと)・お金・人間関係などでしょうか。それらについても、OCOさんの著書のテーマである「自分主体の生き方」が解決の糸口になるのでしょうか? OCO:そうですね。将来への不安・お金・人間関係は、それぞれ独立した問題のように見えるかもしれませんが、整理していく重要な部分は、実はすべて本人がどうありたいか、という部分でつながっています。 ──── 具体的にはどういうことでしょうか? OCO:お金の問題について考える時を例にしてみましょう。 もしご自身が心から、「こういう人生を歩みたい」と思えることにしっかり着眼して行動していくと、それに必要な人間関係は形成されていきますし、同時に、自分自身の人格もその方向にふさわしいものへと磨かれていきます。するとそこには、お金というエネルギーもちゃんと流れてくる。…というのが、本来的なプロセスです。 ですから、「自分はどうありたいのか」ということに焦点を当てていくことが、全体性(お金などの表層的な数値で判断できるところだけではなく、内的な充足や、本来的な幸福につながるということ)が整っていくということになります。 ──── 心の底ではどうしたいのかを基準に、丁寧な自己対話を重ねる、と。でも、それでも「全然お金が入ってこない!」となることはないのでしょうか? 疑い深くてすみません(汗)。 OCO:いえいえ。もし、それでもお金が十分に得られないと感じるとか、「もっとお金が欲しい!」と考えてしまう場合は、本当にその額が、ありたい自分の姿と本質的に繋がっているのか、自分に必要なのかを見つめる必要があります。お金だけを単独で求めていて、「自分の本質的な欲求」とズレている可能性があるかもしれません。 純粋な願いからではなく、他者との比較、あるいは必要以上の承認欲求が原因になっていることも考えられます。