【大分】16年ぶり古巣復帰清武弘嗣が現役最後の「集大成」誓う「すべてのプレーをハイレベルに」
J2大分トリニータの新体制発表会見が5日、クラサスドーム大分で行われた。セレッソ大阪から新加入の元日本代表MF清武弘嗣(35)が現役最後の「集大成」を誓った。古巣復帰の覚悟を問われて「このクラブが最後のクラブになると思う。しっかり準備して1年間臨みたい」と悲壮な決意を示した。 大分市生まれで、中・高下部組織から08年にトップチーム昇格して、プロキャリアをスタートさせた古巣に16年ぶりの完全移籍となる。 昨夏に期限付き移籍中だったサガン鳥栖と大分の練習試合の際、大分の強化担当者と話す中で「何かあると思った。(大分に)帰るのであれば、やるべき事を整理してと思った」と清武。縁あっての復帰となり「経験してきた事を若い選手に伝え、持ってるものをピッチで示す強い気持ちでいる。責任がある」と意気込んだ。 今季のチーム目標はJ1昇格プレーオフ圏内の6位以内だ。基本は3バックで、清武にはトップ下を担ってもらう意向。片野坂知宏監督(53)は「ベースは攻撃のポジションを考えている。帰って来たことは大きな意味がある。すごく期待しています」とイメージする。選手最年長でもあり「キャプテンシーがあり、人間性は申し分ない。キヨもそういう覚悟はある。候補です」と話し、今季の主将候補でもある。 「すべてのプレーをハイレベルにこなして行きたい」という清武。4季ぶりのJ1昇格へ、スローガン「力戦奮闘」のごとく全力を尽くす。【菊川光一】