“年末年始の食材”が値上げ 年越しそば、おせち、お餅の値段は…
日テレNEWS NNN
年末年始が徐々に近づくなか、年末年始の縁起物、「おせち」や「年越しそば」などの値段が一体どうなっているのか、取材をしました。 ◇ 今年も残り1か月あまり。年の瀬の足音がだんだん大きくなる中、年始を彩る縁起物、「おせち」に関して28日に発表されたのが… 記者 「ローソンストア100の発表会に来ています。おせちの具がずらっと並んでいるんですが、フカヒレや、エビもありますね」
ローソンストア100が28日に発表したのは、12月から販売する「オリジナルおせち」です。小分けになったおせち料理を、ちょうど良い量食べられる人気シリーズですが、今年から200円と300円の商品を発売(税込み216円、税込み324円)。エビやフカヒレなど、“ちょっとした贅沢”ができるようになったといいます。 こうしたリーズナブルなおせち料理が登場する一方、物価高騰の波は今年もおせちに押し寄せています。 帝国データバンクによると、来年用のおせち(三段重または3~4人前分)の平均価格は2万7826円。今年に比べて360円の値上がりです。
食材の価格を見てみると、牛肉やタコ、ブリ、まだいの価格が上昇。一方で、数の子や伊勢エビ、ズワイガニなどの価格は下がっているということです。来年のおせちをどうするのか、街で聞いてみると… 公務員(40代) 「(お重が)4段いかないかも。3(段)くらいになっちゃうかもしれない。息子たちは、餅でなんとか…」 主婦(80代) 「栗きんとんを芋きんとんにしたり、そうやって安いものもうまく楽しくできるのがいいんだよね」 ◇ おせちの価格上昇を抑えるため、奮闘する企業も。おせちを製造する工場を訪ねました。 アワビを丁寧に切り、整え、大粒のいくらを次々と瓶詰め。1日約200個のおせちを手作業で作っているこの工場では、価格高騰の影響について、次のように話します。
ベルフーズサービス・総務経理部統括次長 鈴木貴さん 「特にサーモン、油、卵、乳製品が上がっておりまして、約20%~60%上がっております」 材料の仕入れ値が最大2倍ほどまで上昇していました。一方で、おせちの値上げは3%ほど。どんな工夫があるのでしょうか。 ベルフーズサービス・総務経理部統括次長 鈴木貴さん 「昨年のうちから仕入れをおさえておいて、高騰を抑えていく努力をしております」 高騰前に食材の契約をしたり、価格の下がっている食材を使ったりするなど、おせちの価格を抑えるための策を打っていました。