スマホ時代、子どもに必要な情報モラルとは? LINEみらい財団が無償で行う「情報モラル教育」
子どものスマホの長時間利用は、スマホ以外に夢中になれる余暇が少ないことと関係があるのかもしれない
――最後に、情報モラル教育が今後日常的に広まっていくために、私たち一人一人ができることはどんなことでしょうか。 西尾:私自身子どもを持つ親なので、子どもにスマホやタブレットを与えるとずっと夢中になって触っているのをよく見ています。言うまでもなくスマホはすごく便利で魅力的な道具ですから、夢中になってしまうのは全く変なことじゃないとは思います。 しかし、それによって視野が狭まっている要素があったとしたら、そこを見つめて改善していく意識は誰しもが持ったほうがいいなと感じています。 私もスマホ利用時間の通知を見て「こんなに使ってたんだ!」と驚くことがあります。スマホを使わない時間に何をするかを意識することが、結果的に視野を広げることにつながるのではないでしょうか。
編集後記
SNSが発達して以降、教育現場での「情報モラル教育」は、それ以前と比べて、がらりと変わったのではないかと思っていたところ、LINEみらい財団様の活動を知り、取材依頼を申し込みました。 西尾さんもお話されていましたが、技術発展のスピードに対して、教師個人でもついていくことが難しく、教師の労働環境にも課題があるため、教育現場はLINEみらい財団様のような第三者と協力していくことが重要だと感じました。 また、塩田さんの「スマホを長時間利用してしまうのは、スマホ以外に夢中になれる余暇が少ないからではないか?」という言葉は、現代の長時間労働問題にも通じることでもあると思いました。今回、社会課題はつながっているということを実感した取材となりました。
日本財団ジャーナル編集部