【毎日書評】同じ仕事をしても、なぜか高評価を獲られる人の「コスパよく働く技術」
上司の「苦手分野」「苦手な人」を自分の得意項目にせよ
人には得意不得意が必ずあるもの。しかも得意分野にはそもそも、「その分野がもとから好きだった」という先天的なパターンと、「いままで触れる機会が多く、たまたま得意分野になった」という後天的なパターンがあります。そして著者によれば、後天的な得意分野を「戦略的に」強化することで、仕事のコスパを高めることが可能なのだそう。 ところで、目の前に「自分の不得意分野をすべて上手にこなせる後輩」がいたとしたらどうなるでしょう? その後輩は他の分野で能力が低かったとしても、少なくとも“自分の不得意分野をこなしてくれる後輩”として重宝し、高く評価するはず。 これは上司側にとっても同じです。あなたの上司の不得意分野を全てあなたがフォローできた場合、上司からのあなたに対する評価は勝手に高くなります。 さらには「困っている上司にアドバイスしている部下」が、職場の他の人からどう見えるかを想像してみてください。「上司にアドバイスするくらい仕事ができる人」として周りから見られるはずです。これはかなり大きなメリットです。(53ページより) たとえば若手のうちは、社内ルールや社内の商品・サービスについて勉強する機会が多いものです。その際には、すべての社内ルールをがむしゃらに覚えていくのではなく、上司が苦手そうなルールから優先的に学んでいくべき。そうすれば必然的に、上司の役に立てる機会が増えていくからです。 次に対人関係では、「上司と相性が悪い人」と積極的にコンタクトを取ることを心掛けましょう。社内でも社外でも、これがあなたの評価をコスパ良く高めるために重要です。 上司から見ると、「自分と相性の悪い人」が得意な部下はとても重宝します。社内であれば、上司がどうしてもその人と交渉しなければいけない時にあなたが伝言役として抜擢されるケースが増えていきます。(54ページより) こうしたことが、社内における自分の立場を高めることにつながっていくわけです。「上司の代弁者」として社内の人と交渉ができれば、まわりからも“上司から信頼されている部下”と見られるようになるからです。 もちろん相手がお客さんの場合でも同じ。上司の目に、「自分では手に負えないお客さんを相手にできる」部下だと映れば、それだけで評価は高まるということです。(52ページより) ここで紹介されているさまざまなメソッドを吸収していけば、どんな業務においても“コスパで考えるクセ”が身につくそう。ビジネスパーソンとしてのキャリアをよりよいものにするために、参考にしてみてはいかがでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: ダイヤモンド社
印南敦史