THE ALFEE・高見沢さんの独断と偏見による「タカミーのベスト・ヒット・コミックス大賞2023」
大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが、今イチオシの漫画を紹介する「タカミーのベストヒットコミックス」。今回は、高見沢さんが選ぶ「T'sコミック」の2023年ベスト3作品を発表! 気になる大賞はどんな作品なのでしょうか? ぜひ、年末年始に読んでみてください。
●魔法を使わないアブノーマル魔法ファンタジー『MASHLE』
『MASHLE』甲本 一/著 集英社刊 (1)~(13) 舞台は魔法界。魔法を使えるのが当然とされる世の中で、主人公のマッシュは魔法が使えなかった。それでも毎日筋トレに励み家族と平穏な暮らしを送っていたのだが、ある日突然命を狙われることになり…!?
●あまりの面白さに執筆そっちのけで読み倒してしまった
懐かしい『魔法使いサリー』から最近の『マギ』まで数え切れないほど魔法をメインにしたコミックがありますが、今までの魔法コミックの常識を破ったのがこの本です。 何と主人公のマッシュは魔法が使えません。そのかわり子どもの頃から筋トレで鍛えてきたマッスルパワー、つまり怪力だけで名だたる魔法使いを倒してしまうという、爽快で奇想天外な物語なのです。 誰もが一度は魔法使いに憧れますよね。僕も小説で執筆が行き詰まった時パッと魔法を使って、なんて思いますが、現実はそうもいかずコミックの世界に逃避するのが関の山です。そんな時出合ったのがこのコミックでした。しかし、これがいけなかった。あまりの面白さに執筆そっちのけで一気に13巻読み倒してしまっ’たのです。今は本屋さんに行かなくてもネットで魔法のように電子書籍が買えちゃいますからね。結果、小説の〆切りを延ばしてもらう羽目に……残念ながら今回も魔法使いタカミーにはなれませんでした。(ESSE2023年1月号より抜粋)
●ドラマ化決定!祖母と孫の痛快コミック『グランマの憂鬱』
『グランマの憂鬱』高口里純/著 双葉社刊(1)~(11) 百目鬼(どうめき)村で暮らす女総領のグランマこと百目鬼ミキ。一緒に住み始めた孫・亜子とともに、人々の切実な悩みを解決していく。グランマの愛ある一喝がたまらなく気持ちいい、痛快ながらもほっこりする人情漫画。