大会成績と指名数の観点から 六大学のドラフトは減っているのか?(前編)
東都の驚異的数値
もう1つ興味深いのは、東都リーグのドラフト指名選手が、新卒選手のみならず、社会人経由でも多いこと。六大学の既卒入団が19人なのに対し、東都既卒は74人。その数も影響して新卒、既卒を合わせたドラフト指名者数は六大学87人に対して東都158人と倍近い差がついている。東都リーグで「諦めない」という気持ちを身に付けた者たちの執念を垣間見た結果だ。 主要大会での成績を見てもそうだったように、「人気の六大学、実力の東都」という言葉がしっくりくる。以前のような実力差は無いどころか、東都が逆転しているといっても過言ではないだろう。入れ替え戦のない六大学にとっては必然の課題である「伸び悩み」。それに対し、激しい入れ替え戦、優勝争いを繰り広げる東都。六大学のレベルの低下というより、「諦めない」東都が六大学を追い抜いたといった方が正しいようだ。後編に続く (株)日刊編集センター