《女の話はつまらない》議論はなぜ起こったのか?“言葉遣い”から解き明かす“衝突の原因” 心理カウンセラーが解説
B:結果重視型の5つの特徴
結果重視型の1つ目の特徴は、物事を結果から捉える点です。そのため、話す際は「◇をするために、〇をする」のように、結果を先に説明します。結果的に「ために」や「なぜならば」が多くなります。 2つ目は、“未来志向”であることです。従って、ミスやトラブルに遭遇すると、「どうすればいいかな?」と考えます。過去に目が行くプロセス重視型の「なぜ?」に対して、「どうすれば?」と解決志向で考えます。 3つ目の特徴は、時間のリセットが得意なこと。これから起こるイベントの一点を考えているため、そのイベントが終了した時点 で、いったん終わりと宣言できます。たとえ、悪い結果であったとしても、リセットし「次はどうしようか?」と考え直すことができます。 4つ目の特徴です。結果重視型は、簡潔な話し方をします。これは、結果や結論を先に述べるからです。はしょり過ぎ、話す雰囲気も大事だよ、と指摘されないように注意が必要です。 5つ目は、「勝ち負け・白黒・善悪・正しい・ライバル(勝つ対象)」のように結果を重視する言葉を多く用いる点です。そのため、どうしても勝ち負けにこだわり、ルールすれすれの行動をしがちです。
意見の衝突がなぜ起こるのか?
今回のXのつぶやき「女性は話がつまらない」というのは、結果重視の発想です。結果重視タイプは、会話の中で「面白い結末」や「オチ」を求めているからです。これに対してプロセスの場合、結果よりも「楽しい雰囲気」や「心地よさ」を重視します。あくまでも、求めるものの違いです。ただし、この両者の発想は水と油の関係のように正反対です。会議の中で見かけませんか? 「過程や手順にこだわり、時間ばかり掛かってしまう人」と「成果を出すことにこだわり、手順やルールを無視しがちな人」が話し合ったところで、どちらかが折れないかぎりは、どこまでも平行線のままです。 あなたがパートナーや職場の上司から「それで、結論は何?」「結局、何が言いたいの?」と言われ、困惑・憤慨した経験はありませんか?その発言者は明らかに“結果重視タイプ”です。プロセス重視のあなたからすれば、「一生懸命説明しているのに、どうして?」となり、さらに「何がいけないのだろう?」と、つい原因も考えてしまうことでしょう。さらに、その人との会話を避けてしまうようになるかもしれません。 このような衝突を回避するためにできることを解説します。