関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文3)古い時代からの前例踏襲主義
原発の作業工程にどういった影響が出るのか
産経新聞:産経新聞の岡本といいます。今回、第三者委員会が設置され、今後の調査に協力されるということになるかと思いますので、報告書の完成を一応、年内というのに希望されているかと思うんですが、こういったスケジュール感の中で、高浜1、2号機の再稼働であるとか中間貯蔵の候補地選定といったものも控えています。この報告書の完成に向けて協力される中で、原発の作業の工程にどういった影響が出るのか、お考えをお伺いできればと思います。 岩根:これははっきり申し上げて現時点でどのような影響が出るかというのは申し上げられません。これから新しい体制になって、現地の状況、地元の状況等をよく聞かせていただいて影響等を判断してまいりたいと考えております。 産経新聞:関連してもう1点。森中さん等、原子力事業本部の本部長であるとか、あるいは要職を務めている方が一斉に交代となっています。これに関係して、原発事業に関して影響はどういった点があるとお考えでしょうか。 岩根:今回の原子力事業本部長は松村といいまして、もともと建築屋でございまして、原子力の経験は一切ございません。原子力の人間が多く退いたので、やはり原子力というのは、人材、技術というのが非常に大事でございますので、これをどのように退任したあとも維持していくかというのは非常に大きい課題というふうに思ってございます。原子力部門の現在の人材の状況というのをよく整理して、報告を受けて、どのような対策が可能か考えてまいりたいというふうに思ってございます。 司会:よろしいでしょうか。 産経新聞:最後、もう1点だけ。今回の人事の決定において、豊松さんが今日付で非常勤嘱託というのに変わっています。ここの人事の選定の理由みたいなのをお伺いさせていただければと思います。 岩根:豊松はすでに昨年、退職しておりまして、いわゆる嘱託扱いでございます。従いまして今回は、第三者委員会の対応に必要なときのみ業務がある。従来はいろんな原子力関係の業務を委嘱しておりましたので、そうした現場は全部なくなりますので、第三者委員会対応の、この業務のみを委嘱するということで非常勤の嘱託とさせていただいております。 司会:よろしいですか。ほかの方、いかがでしょう。この列の眼鏡の方。 【書き起こし】関電・八木会長と岩根社長が辞任会見 全文4へ続く