関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文3)古い時代からの前例踏襲主義
2人が辞めるだけで信頼は回復できるのか
産経新聞:そういった根深いものを抱えている中で、お2人がお辞めになることだけで信頼回復ができるのか、組織の企業風土が変わることができると思われているのか、その辺りについてもお伺いできますでしょうか、 岩根:そこがやはり今回の第三者委員会の調査のポイントであるというふうに思ってます。八木と私が辞めることによって企業風土が変わるのであれば八木と私が辞めればいいんですけれども、やはりもう少し底深いもの、歴史的なものがあるというふうに思ってございますので、やはりその全貌を徹底的に暴き出すということを行なわないと、関西電力は本当に信頼していただけない、もう一度信頼していただけれる関西電力に生まれ変われないと思ってます。そういう意味で、そこの全貌を全部明らかにしていくということについて、私が引き続き残りながらリーダーシップを発揮して、過去のいろんなしがらみとかそういう、うみという言い方がいいのかどうかですけど、関西電力の持っている組織風土なりというものを全部出すことが、ただ1つ、この問題からもう一度、お客さま、社会の皆さまから信頼していただける道というふうに思っていまして、それをやるのが私の最後の責務というふうに思ってございます。 産経新聞:最後に1点。それは1年前にできなかったことなんでしょうか。 岩根:1年前にさまざまな判断をしたことは事実でございますが、その判断のどこがどういう評価であったかということ自身が第三者委員会の一番のポイントであると思ってございますので、やはり第三者委員会の先生方に客観的に、徹底的にやっていただきたいと思っております。 司会;よろしいですか。ほかに。どうぞ。
森相談役に相談した時の反応は?
日刊工業新聞:日刊工業新聞の香西と申します。よろしくお願いします。森相談役にも相談されたと聞いているんですけども、どのようにご相談されて、森相談役からはどのような【リアクション 00:48:29】だったんでしょうか。 岩根:何度も相談しておりまして、相談する内容も毎回変わっているという状況の中で最終的にこうなったということでありますので、相談、われわれが決めてこうするという中でいろんなお話は伺いましたけど、最終、相談というよりご報告ですよね。われわれが中間的な考え方のご報告の中で、お話は聞きましたけど、最終的にはわれわれのほうで決めてございます。 司会:よろしいですか。 日刊工業新聞:辞任についてはいつ伝えられたのか。 岩根:少なくとも辞任の意思を固めて以降でございます。 司会:よろしいですか。ほかの方。一番後ろの方、この列の。