関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文3)古い時代からの前例踏襲主義
一番大事なのは第三者委員会のメンバー選定、構成
なお、本日発表させていただきましたのは、やはり一番大事なのは第三者委員会の先生のメンバー選定、構成だというふうに思ってございますので、それ以降、第三者委員会の先生方のいろんな選定というかお願い作業をずっとやっておりまして、そのめどが立ちましたことから本日、会見させていただいたということでございます。 2回目の会見につきましては、一度目のところでは、1回目の会見のときには非常に、情報開示が非常に弱いということで、非常にそういうご批判はあって、二度目のところでは調査報告書そのものを開示し、固有名詞も非常に開示をしたんですが、そういうことによりまして、よりさまざまなご批判を浴びたと。これだけは言わせていただきたいんですが、名前の出た人間の受領の形態とか返還の意思とか、そのときの環境とか、これは調査、今度の第三者委員会でもう一度しっかり調べていただきますので、ここだけはぜひお願いしますので、それだけは申し上げさせていただきますけど、ある意味、非常に情報をオープンすることによって、さまざまな面でもご批判がより増えてきたことは事実だというふうには思ってございます。 そういう意味で、大阪市との期限というのはまったく関係ございません。第三者委員会のメンバーが選定できたので速やかにということでございます。 司会:よろしいでしょうか。隣の女性の方。
どこで経営判断を間違えたのか
産経新聞:産経新聞の安田と申します。先ほどからお話を伺っていますと、経営責任を取ってというお言葉があったかと思いますが、今回、金品受領に絡んで、八木会長、岩根社長、どういったところで経営判断をお間違えになったのかというところをご自身ではどういうふうに捉えられているのか、あらためてお聞かせいただけませんでしょうか。第三者委員会の判断に委ねるということですが、あらためてお2人のお口からお伺いできればと思います。 岩根:前回の調査報告書にございましたように、やはりこれはかなり古い時代からの、これは前例踏襲主義といいますか、やはりこの問題が外に出ると大変な、原子力に影響が出るということで、個人個人でずっと守ってきた。そういうことが組織としてしっかりと機能できなかったとか、個人を守れなかった。これは前回の調査報告書に書いてございます。やはりここのところは一番大きいところかなというふうに思っていますが、あと、詳細はいろんな私の判断のプロセスっていうのは、これはやはり第三者委員会の中でしっかりと調査していただいてご判断いただきたいというふうに思ってございます。 産経新聞:会長にもお伺いしたいです。 八木:私も今、岩根が申し上げましたように、この今回の事態というのは、やはり本人、対応する者自体はこういうものはもらってはいけないというのはよく分かってた上で、なおかつ、いったんお預かりせざるを得ない。それが結局は原子力事業運営に多大な影響があるという思いの中でやってきたわけですが、やはり個人の判断、個々からの関心で個人の判断に委ねてしまって、会社として組織的に、やっぱりこういう問題に毅然として対応するという判断ができなかったということが私としての大きな問題だと思っております。そうした判断にについて、第三者委員会においてしっかりと検証していただきたいというふうに思っております。