【実録】水道の水が「お湯」になるまで約40秒! 捨ててしまっている分の「水道代・ガス代」はいくらになる? 給湯器を替えずに「節約」する方法も解説
気温が下がる時期になると、手や顔を洗うのにお湯を使いたくなりますよね。水道の水がお湯になるまで待っている時間というのは、なぜかとても長く感じられるものです。節約志向の人は、水道代もガス代ももったいないと思ってしまうでしょう。 本記事では、蛇口をひねってからお湯が出てくるまでに40秒かかるわが家で、実際に水道代・ガス代を試算してみます。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
水がお湯になるまでの水道代・ガス代は?
お湯が出てくるまでに流しておく水を「捨て水」、お湯が出てくる前の時間を「湯待ち時間」と呼びます。捨て水も湯待ち時間もゼロなのが理想ですが、最新型の給湯器でない限りそうもいかないのが現状です。 写真1
捨て水を計測 筆者撮影 実際に水が湯になるまでの時間と水量を計測しました。2024年11月、わが家で水が湯になるまでの時間と水量を計測したところ、次の通りでした。 【検証条件】 給湯器メーカー:リンナイ株式会社 型番:RUF-A2000SAW(A)屋外式LPガス用 住宅:賃貸マンション(給湯器は戸別) 【検証結果】 ●湯待ち時間 40秒(11月の日中、常温から開始) ●捨て水 4300ミリリットル 湯待ち時間は配管の太さ、蛇口までの距離によって決まります。アパート・マンションでは湯待ち時間が「1~2分」という例もあるので、わが家の湯待ち時間40秒が特別に長いわけではなさそうです。 ■水道代 東京都水道局では、1リットルあたりの単価を0.24円と公表しています。(実際の水道代は、自治体によって、またメーター口径によって異なります)これをもとに計算してみると、1ヶ月あたりの捨て水にかかる水道代は以下のようになります。 1ヶ月あたりの捨て水の量 捨て水4300ミリリットル(4.3リットル)×31日=133.3リットル 1ヶ月あたりの水道代 133.3リットル×0.24円=約32円 ■ガス代 ガス代の計算にあたって条件は以下のとおりです。 ●20℃から40℃へ温める(20℃上昇) ●モード熱効率79.1%(型番調べ) ●発熱量は都市ガス10750キロカロリー、プロパンガス24000キロカロリーとする ●平均従量単価は都市ガス150円、プロパンガス500円とする 上げる温度数×貯める水量×熱効率×発熱量×ガス代の平均従量単価 都市ガスの場合 20℃×133.3リットル×79.1%÷10750キロカロリー×150円=29.43円/月 プロパンガスの場合 20℃×133.3リットル×79.1%÷24000キロカロリー×500円=43.93円/月 1ヶ月あたりのガス代は都市ガスで29.43円、プロパンガスで43.93円になることが分かりました。